我思う 故に我あり

実は anchor.png

私実は宗教に興味あるんです。あ、別に何とか教の勧誘しようとかそー言うことではありません。私無神論者ですし、どっかの宗教に入ろうと思ったこともありません。だいたい赤の他人の教祖を拝むくらいなら、自分のご先祖様に手を合わせたほうがよっぽどご利益があると思いますもん。ご先祖様は敬いましょう。

で、なぜ興味があるかというと、

  • なぜ人は宗教にのめりこむのか?
  • 宗教で隣人を愛せといわれてるのに隣人と殺しあうのか?
  • 神様の超常現象をまことしやかに語るけど、果たして本当にそんなことあったのか??

胡散臭いとしか思えません。重要な事を忘れてると思います。そもそも教祖様は立派な方なんでしょうけどね、

人間なんですよ、人間

海が割れる訳も無きゃ、死者を生き返らせる訳もないでしょう。イエスの母の聖母マリア様にしたってね、処女懐妊の神の子だっていう神話もありますが、

そんなんじゃイエスのお父さんの立場がないじゃん

もしも俺が同じ立場だったら、「俺というものがありながら、お前は神と浮気したのか!!」って激怒しちゃうと思うのね。だから間違いなくイエスはマリア様とお父さんの子供だと思ってるんですよ。

で、死海文書の解説本とか、安彦良和の「JESUS」って本を買ってみて、いろいろ考えて見たんですよね。

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そもそも宗教ってなんで生まれたんだろう? anchor.png

一応知識として、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教など、いろんな宗教の教えなどは知ってますが

いい事言ってるんだよね

人が人として生きるための心構えって言うか、規律っていうか。一言で言うと

道徳の授業

だよね。うん。安彦良和氏のJESUSの後書きにも書いてあったさ。

つい10数年前まで、世界は冷戦という陰湿な戦争状態の中に沈んでいました。その不毛な対立は意外にあっけなく終わりましたが、人々はかえって時代をさかのぼったように醜く殺し合いや戦争にふけっています。大儀も正義も見出しにくくなった分だけ、人間の愚かしい性はいっそうむき出しになったようにさえ見えます。自立的な宗教は古代の賢人がそのような性を畏怖の念によって封じ込めたものです。しかし、そのような宗教でさえたちまち争いの種に変じました。

うん。俺も同意見ですね。実はもともと、宗教を起こした教祖様は、今の宗教の形なんか考えてなかったんじゃないかと思うのです。宗教という概念すら無かった頃の始祖は、いわゆる哲学者であり、指導者であり、国とか、民族とかを纏め上げないといけなかったのではないかと思うのです。なのでこう考えてみたと仮定します。

人間というものは、ほっておいたら自分の好きなように振舞ってしまう。憎しみが生まれれば殺しあうし、妬みは裏切りや略奪を生む。これを封じ込め、協力し合わない限りみんなは一つにまとまらない。そのためには、「神」という超常の存在から神託をうけ、神を裏切ればひどい罰があるとしてみるとどうだろう??

どうでしょう。実はわれわれもこういう事を使いませんか??

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日常で似たようなこと anchor.png

こういうことで似たような事って、こんな言葉聞いた事ありますでしょう。

「嘘をついたら地獄に落とされて閻魔様に舌を抜かれちゃうわよ!!」

子供に教える「嘘をつくな」ですよね。これをこのように子供に教えてみましょう。

嘘をついたら、お父さん、お母さんは困ってしまうの。あなたの言っていることが本当のことなのか、本当のことでないのか、信じられなくなってしまうの。だから嘘はついちゃいけないのよ

はぁ??

ってきっと子供は思うでしょうね。だって人間の理屈はまだ通じないですもん。腹が減れば泣き喚くし、寝たければ寝るし、欲しいものが手に入らなければだだこねるし。子供のまま躾されなければ、きっとこのまま育つはず。これが人間の真の姿だと思うのです。で、こんな子供に理屈は通用しません。ごたく並べるより、閻魔様っていう恐ろしい存在を作って教えるほうが効果的ですよね。

これに恐れを為した子供はきっとこう質問するでしょう。

「じゃあ僕は地獄におちちゃうの?もう助からないの??」

「これからいい子にしてれば、閻魔様は許してくれるわよ」

さて、どうですか。基本的に宗教の教えは「盗むな」「殺すな」「壊すな」「裏切るな」ですよね。これを守らなかったらどうなるの?神罰が下って神の国にいけないんですよね。で、悔い改めて、これ以上罪を重ねなければ許されて天国に行けるんでしょ?

これを妄信的に信じて、それ以上の意味を追求しないのは、

さっきの閻魔様の話となにか違うのでしょうか??

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宗教の成長?? anchor.png

さっきの閻魔様で宗教を作るならさしずめ閻魔教ですか。天の父は閻魔様ですよ。閻魔様以外を信じる人は狂ってるからから殺してしまえですか?

なんかおかしくない??

所詮これが宗教戦争の実態だと思うのですがどうでしょう。倒産寸前のIBMを立て直した ルイス・ガードナーも著書で書かれております

IBMにはいろいろな規約がある。今となっては時代遅れで、現実にあわない規約である。そしてIBMの伝統的社員はそれをかたくなに守っている。何の意味があるかもわからず。この規約を決めたとき、IBMの創始者は非常に熟考の結果、その時代にあった取り決めをすばらしい理想をもって作ったのだろう。だが時が過ぎれば、理想は忘れ去られ、規約だけが一人歩きしてしまっているのである。だから私は全ての規約を取り払い、現実にあった新しい規約を策定する作業を行ったのだ

実は現代の宗教は、このジレンマにはまってしまっているのではないでしょうか。教義の創始者の理想から離れ、取り決めだけが一人歩きしてしまっているような状態。いろんなところで見受けられます。学校の校則、法律、会社で定められている作業手順。多分「なぜこんなことをするの?」と問いを発したとき、「昔からこうすることに決まってるんだ」という答えが返ってくるような取り決めは、既に破綻していると思って間違いないでしょう。一人歩きしています。

現在宗教上、歴史上のいざこざで戦争が起こっています。悲しいことです。宗教の歴史、それも創始者の時代まで遡って、彼(彼女)はなぜ教義を決めたのかの意味を模索して原点回帰すべきときではないでしょうか。多分人類は教義を広め始めた頃の子供同然の状態よりも賢く、そしてその意味を理解できるのではないでしょうか。

だって閻魔様の話を真に受けて嘘をつかなくなる大人はもういないでしょ??


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Last-modified: 2009-08-16 (Sun) 22:58:27 (JST) (5150d) by maruo
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