マトリックスって
面白かったですよね。しかも深い…みんな知ってると思いますが改めて。機械文明に支配された2100年ぐらいの世界は、人間がマトリックスと呼ばれる機械につながれて、2000年位の世界を生きているつもりになって、機械のための電池代わりになってる物語でしたよね。 つまりマトリックスは現実ではないから、自分がその気になれば簡単に超常現象を起こせる世界。そんな設定でした。はい。
成功哲学??
成功哲学といいますのは、非常に胡散臭い響きですが、実はれっきとした歴史があります。
昔々アメリカの鉄鋼王と呼ばれたアンドリューカーネギーさんがおりました。カーネギーホールの由来にもなってますから、ちょっとは聞いたことございますでしょう。で、このカーネギーさんが自分がうまく行ったこの方法を、是非とも後世に残したいということで、ナポレオン・ヒルというぼんくら学生にこんなことをお願いしてみました
「私は成功者なりが、何故私が成功できたか、成功するために必要な事はなにかを纏めてみないかね? 但し君にはその間一切報酬は払わないよん。受けるか受けないか勝手にしぃ」
ナポレオン・ヒル君はじゃあちょっとやってみようかな、と20年間にわたってカーネギーさんにくっついて、成功する秘訣を研究し続けて、その成果を纏めました。これが成功哲学です。でこの成功哲学がばか当たりして、ナポレオン・ヒルさんは大成功を収めたと言う嘘かホントか幻か、みたいな話なのです。
実際本屋さんに行くとありますから見てみたらいかがでしょう。
で、その成功哲学とマトリックスはなんの関係が有るの??
それがですね。その成功哲学の根幹を成す概念とは
俺は絶対成功する、と信じて疑わなければ必ず成功する
…おいおい、ホントかよ、と思いますでしょ。でも一言でいうとまさにこれなんですよ。で、私はるか昔に営業研修のセミナーに出たことあるんですよね。このときまさにこの成功哲学を叩き込まれるわけです。
俺はできる。俺はやれる。俺は天才だ
みたいなことを自分の頭に刷り込むまでこれでもか、と言うほど。
さて、話をマトリックスの世界に戻すと、仮想現実の催眠効果で全てが成り立っているわけだから、法則を無視しようと思えば完全に無視できる世界なのですよね。平たく言うと、ここは現実だ、と信じて疑わなければそれが現実である世界。ネオがマトリックスから現実世界に引き戻された後、モーフィアスと戦闘訓練をするシーンがありますよね。そこのシーンの言葉を私良く引用するのです。
Don't think you are, know you are.(早いと思うな。早いと知れ)
つまり、
出来ると考えるのではく、信じて疑うな
と言っているわけです。さぁ、どうですか?とても成功哲学と似ていると思いませんか。 さて、ここで問題です。もしも仮に今私たちが存在しているこの世界自身が、果たして本当の存在しているのか?それを証明することが出来るのか?答えは否。自分が自分自身でいる限り、自分が感じる意思、そして何かをやってきた記憶そのものが自分と言うアイデンティティでしかないでしょう。そのこと自身を信じて疑わないその事こそが、自分を現実に繋ぎとめる全てです。だとするならば、マトリックスと現実は何の違いがあるのでしょうか。ならば成功哲学もまた真であると信じて疑わないが出来るのであればそれは現実と呼べるのではないでしょうか。
実際のところ…
さて、ではこの胡散臭い狐につままれたような話が現実に存在する実例を。
一番分かりやすいのは、催眠術ですよね。例えば催眠術で強烈な暗示をかけられたとき、「あなたは鉄の棒です。何があってもびくともしません」と暗示をかけられた人の上に大人が乗ってジャンプしてもぴくりとも動かないのを見たことないですか?また、「焼けた火箸ですよ」と暗示をかけられて鉛筆を当てると火傷を起こすさまとかね。また、病気が治ったと完全に信じ切るとガンすら治せる人間の不思議など。
実は自分自身の実例でも存在するのです。人間とは非常にメンタルに左右されるものなのは皆さんご存知ですよね。私営業研修受けただけあって、実は昔営業職に居た事があります。実際には、社員をお客に見立てて営業する練習をしたりしています。つまり営業の祭に話す話というのはあまり大きく変わることはありません。どんなときでも殆ど自分の得意パターンに誘い込んで口説き落とすのが営業マンの常です。
ここでも大きく影響するのが自分自身のメンタル。なにかというと、これから売ろうとする商品が「こんないい商品を買わない奴は馬鹿だ」と強烈に信じているとき。いや信じているとすら感じないぐらい思い込んでしまっているとき。面白いように商品は売れまくるんですよね。
ですがひとたび「子の商品ヤバいんじゃないか?」と疑問を持った瞬間、まったく売れなくなってしまうのです。売り方は一切変わらず、時期も2~3ヶ月しか変わらないのに、です。人間の精神の力ってものすごいものがありますよ。
自己催眠をかける
- 即席1時間コース
- 「俺は偉くなる。俺は絶対成功する」と100回自分のあらん限りの限界の声で、徹夜明けのモーローとした頭で叫びまくって見ましょう。不思議なことにその言葉が頭に刷り込まれて離れなくなります
- 日々継続コース
- 時間が空いた折に、「俺は偉くなる。俺は絶対成功する」と頭の中で常に唱え続けます。朝鏡を見て。風呂に入りながら。飯を食いながら。何か考えられるときに常にさっきの言葉を唱え続けます。1月ぐらいするとほんとにそんな気がしてきます。
イメージを強烈に脳に焼き付ける
それだけではダメで、具体的にどうしたいのかを明確に考えます。例えば大金持ちになりたい、だとするならば例えば10年後、フェラーリとポルシェを所有し、庭付き一戸建ての大豪邸に住んでいる。夏になればガーデンパーティを開いて友達をもてなし、冬にはクリスマスイルミネーションを煌々と照らし、素敵な奥さんとかわいい子供2人の幸せな生活をしている自分を思い浮かべます。で、ココでもう一歩
それを実現すると決める
つまり実現できない解は存在しないわけです。さて、またマトリックスの世界に戻ると、預言者や、情報屋がネオにこんな話をしていたのを覚えていますか?
ネオ:「選択をどうするかが問題だ」
預言者:「違うの。あなたはもう選択している。それを受け入れるかどうかよ」
情報屋:「君は分かっていない。世の中を支配する法則は唯一つ
因果律さ。原因があって結果がある。選択は最初に済んでいるのさ」
さぁ、どうですか。つまり途中で選択するのではない。選択を最初にしてから行動するのですね。するとどういうことかというと、選択肢が消える訳ですから、もう戻ることはできない。さすれば何がなんでも実現するしかないから実現する方法を探るための行動に移る訳です。自分自身に背水の陣を引くわけですね。
この成功哲学に対するアンチテーゼがマーフィの法則と呼ばれるもの。「失敗する可能性のあるものは失敗する」です。つまり99.9999…%成功で逢ったとしても0.00...1%の失敗確率があれば確実に失敗するというもの。何故か。「ダメだ」と思った瞬間うまく行くための努力を止めるからです。そら失敗確率100%の逆転します。逆に考えて見ましょう。
仮に99.9999...%失敗するとしても0.…1%の成功確率があるならば、成功するのです。「絶対大丈夫!」と思うのならうまく行くための方法を何がなんでも考えるから。そして、確率があるということは方法も必ず存在するからです。もちろん100%ダメなものはひっくり返りませんけどね。
さて、どうでしょう。SFの作り物の世界。映画だけの世界と考えていた中に、とんでもない理論が潜んでいますでしょう。多分作者はこんなこと考えていないと思いますけどね。さて、あなたは映画の話ととる?それとも人間の真理ととる?この選択そのものが
あなたの因果律の輪の中です
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