Googleリーダの突然の終了宣言
2013年3月頃、Googleリーダが7月1日をもって、サービスを終了する宣言を出しました。昨今は様々なWebサービスの台頭で、利用者も頭打ちということで、この先伸びる要素のないサービスだから、閉じる、ってことらしいんですけどね。
私を含め、それまでGoogleリーダをニュース収集元として使用していた人たちは大わらわ。引越し先をどうするかで議論が巻き起こりました。だってね、いくら古臭い方式だといっても、このRSSリーダ、ニュース情報の収集元としては、すごく便利なんですよ。よく読むサイトがRSSに対応しておけば、RSSフィーダに登録しておき、そこのサイトにアクセスしてチクチク読んでいけば、情報収集できるという便利さ。いちいちサイトを回覧しなくていいってのは、何事にも変えがたい便利さです。サイトの更新情報もわかるしね。
で、引越し先をどうするかとおいちゃんも色々考えた結果、Netbives、Feedlyを試してみたわけです。NetbivesはAndroidなどのモバイル端末からの閲覧がいまいち。Feedlyは、非常に良かったのですが、PCからの閲覧がFirefox/Chromeからしかできない、おいちゃんの会社のPCからは閲覧できないなどの都合が悪い点があり、使い勝手としてはいまいちでした。
で、そんな感じでFeedlyをだましだまし使用していた所、Tiny Tiny RSSというGoogleリーダクローンともいうべき、自前サーバで動かすことができるオープンソースWebアプリがあるということを聞きつけました。やはり、自前サーバを運用している手前、自分ちのサーバで動かしたほうがいいにきまってる。しかも、Androidアプリもあるっていうことじゃ~無いですか。これは、おいちゃんのユースケースに非常にマッチしている。なもんで、早速インスコして使用して見ることにします。
DBの設定
Tiny Tiny RSSは、MySQLもしくはPostgreSQLで動作します。おいちゃんはMySQLをベースに使用しております。最近Oracleに買収されてしまってからというもの評判良くないですが、まぁ、最悪はMariaDBに乗り換えてしまえばいいや!ということで、そのまま継続してMySQLでいきます。他のHPでは、フツーにMySQLのコマンドラインでDB設定する方法が紹介されておりますので、私はphpMyAdminで設定する方法を。ちなみに私が使用しているバージョンは3.5.8ですので、ご参考に…
じつは、もっと簡単な方法があるかも~。ユーザ作成時に、同一名称のDB作成でもいいかもね。
DBを作成する
phpMyAdminを開き、ログインします。「データベース」タグを開き、「データベースを作成する」の項でTinyTinyRSS用DBの名前を適当に決め(とりあえずttrssとしましょうか)、テキストボックスにttrssと入力し、作成をポチッとな。終了。
アクセス用ユーザを作る
「ユーザ」タグをポチッとな。ユーザを追加するをポチッとな。ユーザ追加のダイアログが開きましたね。
- ユーザ名
- 適当に決めてください。ここではttrssとしますか
- ホスト
- プルダウンでローカルを選択。WebサーバとDBサーバが同一ホストで動くということです。ネットワークアクセスは許さん、ということね。
- パスワード
- まぁ、適当に。「パスワードを生成する」を利用するもよし。
- もう一度入力してください
- パスワードの確認入力ね
- ユーザ専用データベース
- 一応なしで。
- グローバル特権
- 全てチェックを外すをポチッとな
DBと、先ほど作成したユーザの権限をつなぎ合わせる
もいちど「ユーザ」タグをクリック。で、「ユーザを追加する」をポチッとな。「データベースに固有の特権」を選んで「データベースに特権を追加」の項で、DB ttrssをプルダウンで選択。実行ポチッとな。 おしまいでーす。
Tiny Tiny RSSのインストール
Tiny Tiny RSSのホームサイトに行き、パッケージをダウンロードしてきます。2013/6/23時点での最新版はVer.1.8です。このファイルを解凍すると、Tiny-Tiny-RSS-1.8ってディレクトリの下に解凍されます。この配下のファイルをWebサーバのDocumentRoot(仮に/var/wwwをしましょうか)に、適当にディレクトリでも切って(仮にttrssとしましょうか)配置します。このttrssディレクトリ配下の権限をすべてWebサーバが動作する権限に設定してやります。
# chown -R apache.apache ttrss
んで、自分ちのWebサーバのTiny Tiny RSSがアクセスできるURLのinstallディレクトリにアクセスします。本例だと、http://examle.com/ttrss/installですね。
すると、Tiny Tiny RSSの設定画面が現れます。
- Database Type
- MySQLを選択します
- Username
- DBにアクセスするユーザ名を指定します
- Password
- DBにアクセスする際のパスワードを指定します
- Database name
- Tiny Tiny RSS用DB名を指定します
- Host name
- 省略可
- Port
- 省略可
で、Test configurationボタンを押します。設定のチェックが行われ、ディレクトリのパーミッション設定について文句言われると思います。適切にパーミッションを設定してあげて、Initiallize databaseボタンをクリックすると、DBが初期化されます。んで、Save configurationをポチッとな。おしまいでーす。
設定
早速Tiny Tiny RSSにアクセスしてみましょう。ログイン画面が現れますね。初期設定値はユーザ名admin、パスワードpasswordです。ログインしたらパスワード変更しておいてあげてください。
操作→Preferncesで、ユーザタブをクリック。adminを選択して、編集をクリック。パスワード変更しましょうね。
その後、普段使用するユーザを追加しましょう。同じ画面で、ユーザの追加をクリック。ユーザを作ってあげて、その後同様要領でパスワード設定してあげましょう。
RSSフィードの自動更新の設定。
Webサーバのアカウント(Gentooだとapacheさんですね)の権限で、cronの設定してやります。
0 * * * * /usr/bin/php /var/www/ttrss/update.php
こんな感じ。おいちゃんは1時間毎に更新するようにしてます。更新間隔は適当に設定してやってください~。
Googleリーダのフィード設定のインポート
Googleリーダを開いて、歯車のような設定マークから「リーダの設定」クリック。インポート/エクスポートタグを開いて、「Download your data trough Takeout」をポチッとな。OPML形式の設定ファイルがダウンロードできますから、保存してやります。ダウンロードしたzipファイルを展開すると、「subscriptions.xml」てファイルがあるので、こちらをTiny Tiny RSSにインポートしてあげましょう。
Tiny Tiny RSSに先ほど設定した普段使用するユーザ名でログインしてやりましょう。で、操作→Preferences選択。フィードタブを開いたら、OPMLって項があるので、ここをクリック。参照ボタンクリックで、先ほどの「subscriptions.xml」を選択し、「Import my OPML」ボタンをクリックしてあげましょう。これで、Googleリーダからの移行は完了です。
私好みの設定
Tiny Tiny RSSの設定は、基本、操作→Preferenceから行います。以下は設定しておいた方が便利かな。デフォルト設定からの差分です。
- Enable API access
- チェックマークON 後で解説するAndroidアプリとかを使用する場合、これをONにしないと動作しません。
- Automatically mark articles as read
- チェックマークOFF これがONだと、ブラウザでスクロールすると勝手に既読にされちゃうんだよね…
- 組み合わせモードで記事を自動的に展開する
- チェックマークOFF この方がGoogleリーダっぽい表示になるし。
あとは自分の好きに設定してやってください~。
Tiny Tiny RSSの操作
ふつーにGoogleリーダと同じかと思い、スペースキーを押してみたのですが、読み進んではくれません。キー操作は違うみたい…とりあえずおいちゃんが使ってるのは以下。てか、これだけ覚えてれば特に困らんのだけど~。
- j/kキー
- フィードの選択。jで下、kで上だったかな
- n/pキー
- 記事の選択。nで次の記事、pで前の記事。
スマートフォンで読んでみよう
Android向けには、リーダーアプリが存在します。TTRSS Readerと、Tiny Tiny RSS。TTRSS Readerは無料。Tiny Tiny RSSは7日間お試しで、それ以降使用する場合は、160円位かかります。両方使用してみた結果、Tiny Tiny RSSの方が出来がいいです。さすが有料なだけあります。TTRSS Readerは日本語非対応で、表示も見づらい。Tiny Tiny RSSは日本語対応で表示も洗練されています。Androidアプリは1回支払えばその後永久的に使えるので、160円ぐらいならいいか、と思い購入しちゃいました。
設定画面を開いて、
- ログイン
- 先ほどの使用するユーザ名
- パスワード
- ユーザのパスワードを設定
- Tiny Tiny RSS URL
- インストールしたサーバのURL
を設定してやれば、快適にAndroid端末からも閲覧出来ますよ-。操作はGoogleリーダアプリとほとんど一緒ですね。便利-。
その他
Tiny Tiny RSSには、多くのプラグインがあります。どうもソーシャル連携プラグインとか、モバイル端末表示対応プラグインとかあるみたい。設定の仕方は、以下です。
pluginをダウンロードしてくる
Preferences→設定→pluginsを開くと、「その他のプラグインは、フォーラムやWikiからダウンロードできるよ~」と書いてあります。そこからダウンロードしてきます。
インストールする
ダウンロードしたプラグインを、Tiny Tiny RSSをインストールしたディレクトリ配下のpluginsディレクトリ(ここでの例では、/var/www/ttrss/plugins)に、プラグインの格納ディレクトリごとコピーします。
Page Info | |
---|---|
Page Name : | Gentoo Linuxな生活/Tiny Tiny RSSに悩む |
Page aliases : | None |
Page owner : | maruo |
Can Read | |
Groups : | All visitors |
Users : | All visitors |
Can Edit | |
Groups : | No one |
Users : | No one |