サーバってなにするんだっけ?
サーバとは、「サービスを提供する側」クライアントに接続される側です。サービスを提供してるんだから、偉いんだろう?と思われがちですが、そうでもなかったりします。実際にお仕事をするほうはクライアントだったりする事が多いからです。また、サーバはクライアントが動きやすいサービスを提供する側なので、クライアント側に都合のいい処理をするようにチューニングしてやらねばなりません*1
サーバは要求が来るのを待っていて、要求が来たら何かしてやればいい訳です。また多数のクライアントから接続され、大量の処理をすることもありますから、一般的には余計な処理は動かさず、サービスの提供に徹するような構成をとります。 ですから
- ユーザが使う端末としては開放は(一般的には)しない
- 24時間つけっぱなし
- ダウンされるととっても困る*2
と考えると
- 大きな負荷を与えず、安定して動き続けるOS
- 落ちることの無い信頼のおけるサーバソフトウェア
- 24時間稼動可能な信頼のおけるハード
が必要になってきます。
Windows
はい、みなさんお馴染みWindows。まず98系は絶対やめたほうが良いです。ご存知の通り安定して動きません。使うんなら最低NTでしょうね。最近の2000、XPであればNTテクノロジー*3にのっとってますから、安定性は、まあクリアでしょう。あとは
- グラフィカルでとっつきやすい
- みんな使ってるから聞きやすい
- インストールも楽ちんぽん。
ですが...
- サーバにはGUIは邪魔以外の何者でもない
- 2000やXPは動作用件が豪華すぎ(CPU1GHz,256Mbyte位無いと多分つらいなぁ)
- アタックの格好の標的(IISなどはもう最悪)セキュリティを考えると金を積んだほうがよい
- 2000Server(15万円)はどうだか知らんが*4、安いWindowsはサーバ機能は超貧弱
- OS自体に金かかるじゃん!*5
といった、ある意味ブルジョワが使うOSです(言いすぎ?)。UNIXから流れてきたフリーの信頼の置けるツール群もそろってきつつありますが、私の感想としては、クライアントとしてはすばらしいOSになりつつありますが、サーバOSとしては金がいるよね~と言うのが感想です。
Linux
はい、最近人気ですね。最近はIBMや富士通大手企業でも「Linuxサーバー」なんて商品も出てきたりして、その人気と安定性には定評があります。まぁ、超大規模サーバ向きにはまだまだパフォーマンスにチューニングの余地がありますが、小規模ネットのサーバにはその辺でフリーで配られてるやつで十分でしょう。
- 486DX100MHzメモリ32Mbyte程度でも小規模ネットの限定サーバなら十分やれる
- 基本がUNIX互換なので安定性は十分
- サーバソフトウェアはOSをインストールすると殆ど入っている(Telnet,HTTP,FTP,メール、などなど...)
- 無料!これはすばらしい!
- GUIやとっつきやすさはWindowsに比べたらいまいちだけど...
昔に比べれば文献が多いからちょっと苦労しさえすれば...
十分使用する価値有りなOSです。
BSD
Berkrey Software Distributionの略で、4.4BSDLiteというフリー規格のUNIXが一般的に多く流通しています。流派も結構多く、FreeBSD,NetBSD,BSD/OS,OpenBSDなど数々出回っています。で最も認知度が高いOSがFreeBSDです。先ほどのLinuxの特徴も包含していますが、一般的に ネットワークはBSDベースでエンハンスされたため、ネットワークはLinuxに比べて強力 と言われていますが、実際のところはどうなんでしょうか?IPv6とかの最新鋭ネットワークを使わない限りは、そんなに差分が無いとは思いますが、有識者の方、いかが?? まあ、これらを総合すると、サーバとして運用するのにお勧めなのはLinuxかBSDですかね?Windowsは2000かXPをチューニングすればまぁまぁ...
マシンはどうしよう?
一般的にサーバとして運用することを考えると
- ディスク・メモリは比較的大きいほうが良い
- ディスククラッシュは致命的なので、RAID等で安定性を保ったほうが良い
- 物理的なクラッシュが発生しないように堅牢なハードが良い
個人で24時間運用することを考慮すると
- 24時間ぶん回しても電気を食わないほうが良い
- ブンブン回るファンの音などしないほうが良い
- 狭いおうちを占有しないような小さい筐体が良い
- 出来るだけお金がかからないマシンが良い
と、まぁ結構わがまま放題な要求条件ですが、BSD,Linuxなどは、超高性能なハード用件は特に要求しませんから、上記に見合うものが見つかります。 電気を食わない、小さい筐体、堅牢なハードを優先するなら中古のノートパソコンお金がかからない、比較的高性能なハードを優先するならば中古のベビーATXクラスのPCがお手頃です。ノートパソコンはそこそこハードな使用状況(煩雑な電源ON/OFF,持ち運んで使っても大丈夫な設計,耐衝撃性もそれなり)を想定してるでしょうし、デスクトップと比べると全然電気もスペースもとりません。うちで昔東芝製Libretto30にLinuxを入れて2年間動かしっぱなしで運用したことがありますが、真夏のくそ暑い日にディスクコントローラが暴走を2回起こしたくらいで、後はぜんぜん元気でした。安さならばデスクトップに軍配があがりますね。ディスク、メモリは最近とっても安いので増やすのはどちらでも大差ないと思われます。
*1 お店(サーバ)よりもお客さん(クライアント)の方が偉いでしょ?(o_ _)ノ彡☆ギャハハ!! バンバン!
*2 締め切りが迫ってるのに病気でこけられた日には目も当てられませんなε-(;ーωーA フゥ…
*3 じつはMachカーネルを使ってるからUNIXなんだよね
*4 使ったこと無いんですー
*5 コピーすれば良いじゃん?は却下
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