露出モード
露出モードとは、センサーに丁度いい光を当てるために、シャッタースピード、絞り、ISO感度を決めてあげるときのモードです。カメラには露出計という、レンズから入ってきた光を調べて、これぐらいのシャッタースピード、絞り、ISO感度だと丁度良いよ、と教えてくれる計測器が入っています。これをみて、手動で全部設定すればいいのですが、モードによっては自動制御してくれるわけ。では、それぞれ見ていきましょう。
プログラムモード(P)
カメラメーカが定めた設定に基づき、シャッター、絞りを勝手に決めてくれるモード。これにしておくと、シャッター押しさえすればちゃんと写る。だがー、「こんな写真を撮りたいなぁ」という要望には正直厳しい。とりあえず写真を残したい時に使うモードです。初心者はこれにしておけばまず安心。
絞り優先モード(Av,A)
絞り値を自分で設定する。シャッターはカメラ側で勝手に決めてもらうモード。
絞り値をいじるので、ボケをコントロールします。絞りを開ければボケを作りやすくなる。絞りを絞るとボケなくなる。あとはカメラ任せってことですね。
ちなみに、ボケを制御した写真は以下の効果が生み出せます。
- 被写体を浮かびあがらせ、注目させる効果
- ボケが強いとやわらかい雰囲気、ボケが無いと硬く、鋭い雰囲気
風景、ポートレート、スナップ等幅広い撮影シーンに有効なモードですね。

こちらは絞り優先200mmF2.8の開放絞りで取った例。背景がボケて、柔らかい雰囲気になるの分かります?
こちらは絞り優先50mmF5.6とちょっと絞った例。かっちりとピントが全面に合い、背景も相まってかっちりした雰囲気になるの、分かります?
シャッタースピード優先モード(Tv,S)
シャッタースピードを決め、後はカメラにお任せモード。
シャッタースピードをいじると、動きの表現が変わりますね。シャッタースピードを早くすると、動いているものが静止して撮れます。遅くすると、ぶれやすくなる。
例えば。スポーツをしている人の一瞬の表情を捉えたい、と思えばシャッタースピード早くすればいいし、車を流し撮りして、背景が流れているようにして動きを表現したいと思えば、シャッター遅くすればいい。裏技として、手ブレを抑えたいので、速いシャッタースピード切りたい!というときにも使えますね(笑)
主に動き物、スポーツなどを撮る時に有効。運動会とかお遊戯大会にも効力発揮するかもねー。一般では、意外に一番つかわれるのかも…

こちらは、シャッター優先1/2秒で流し撮りで撮った例。いつも見慣れた山手線が、なんとも不可思議な異次元の世界に行ってしまうように見えませんか?

こちらはシャッター優先1/1000秒で撮った例。200km/h以上で突進してくる新幹線がピタッと静止して見えますよね。
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