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玄箱HGにGentooを入れてみる のソース :: Nest Of Hawk

xpwiki:玄箱HGにGentooを入れてみるのソース

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[[玄箱HGにGentoo格闘記]]

*入れるも何も [#l50e7619]
まずは情報収集から。

-[[玄箱にGentoo:http://raccy.xrea.jp/pukiwiki/pukiwiki.php?%5B%5B%B8%BC%C8%A2%A4%CBgentoo%5D%5D]]
-[[玄箱でGentooLinuxを動かす:http://www.7501.net/~matsuu/index.php?%B8%BC%C8%A2%A4%C7GentooLinux%A4%F2%C6%B0%A4%AB%A4%B9]]
-[[LinkStation/玄箱をハックしよう:http://www.yamasita.jp/linkstation/]]
-[[玄箱うぉううぉう♪:http://kuro.kaguya.biz/]]

よ~くよく調べてみると、なんだかモーレツに難しいらしい。というのも
+カーネルはFlashROMに書き込まれている
+独自フォーマット
+ブートローダ・カーネルがブートできないと素人では復旧不可
+シリアルコンソールがデフォルトで無い。ケーブルを引っ張りださないといけない

すなわち、自宅でやるのはかなり時間がかかるということ。まずシリアルコンソール引き出しケーブルの自作、FlashROMとフォーマットの解析(これは既に済んでいるらしいが)、デバッグ用のJTAGの入手(200万円ぐらいするだよなー)。ありえねぇな…せめてシリアルコンソールとカーネルはHDに置いておくぐらいはやって欲しかった…uboot使えばHDからブートぐらいできるだろぉに…
と、言うことをいろいろ調べていたら、すばらしいツールがあることを発見いたしました!!

*loader.o [#z48df035]
これは、Linuxのカーネルモジュールで、起動済みのLinuxカーネルにモジュールロードすることによってカーネルを2段ブートするものです。このページの一番下に、
-ソースアーカイブ
-うちで動いている実行可能バイナリ

を置いておきます。これを使うと、カーネル2.6でもブート可能!!なのです。

*ではやってみよう [#d3da9b92]

先に書いておきますが、[[ProjectGentoo:http://www.kurobox.com/online/tiki-index.php?page=ProjectGentoo]]なるプロジェクトが海外のwww.kurobox.comにありまして、活発に活動している模様。2.6.15のkurobox-kernelもGentooPortageに取り込まれる予定らしいので、玄箱用インストール手順が正式に整備される可能性があります。ここで書いたやり方よりも便利になることもありますので、お気をつけくださいね…でも多分ルート2面で2段ブート、って形になるんじゃないかな…??ProjectsGenTooという先行プロジェクトもあったので、成果がマージされるんだと思うんですけどね...

**今回のポイント [#nc431e84]
おいちゃんがやるべきLinux2.6化では、NPTL化が必要。NPTLはGentooの場合カーネル2.6でなければ動かない。んで、玄箱用2.4.17カーネルがNPTL化しているかどうかはちっともわからない。なので、2.6カーネル向けに、別のルートディレクトリを用意してやることにしました。

**参考に:EMモード起動のしかた [#qdc47dec]
EMモードとは、玄箱購入時、かならず起動するファームモードです。HDDなしでも、フラッシュ領域で起動する緊急用Linuxと考えてください。これの起動を知ってると、動かなくなったときに便利、かも。

玄箱にTelnetして、EMモードで起動します。
 # echo "NGNG" >/dev/fl3
えふ''いち''さんでは無くてえふ''える''さんですよ。だまされないでね?おいちゃんはだまされますた…でリブートしたら、EMモード起動時のデフォルトIPアドレス192.168.11.150にTelnetできるようになります…
解除のしかたは
 # echo "OKOK" >/dev/fl3
えふ''える''さんですよ。これでリブートすると、今度はHDDをマウントしてあがって来てくれます。

**1strootの作り方 [#g4086c61]
**その1:Debian化ツールでも使用して [#j753c806]
[[玄箱うぉううぉう♪:http://kuro.kaguya.biz/]]さんに、Debian化キットが置いてありますので、これで/dev/hda1を作ります。

**その2:GentooBeta1を使う [#x67bb286]
おいちゃんはこの方法でやりました。[[このページ:http://www.kurobox.com/online/tiki-index.php?page=InstallGentooBeta1]]にGentooBeta1のインストール方法は書いてあるっす。これ見てやってみてください。

**どれが良いか?? [#p4adfa4e]
一番便利なのはDebian化キットを使うやつでしょうね…この後に続くカーネル2.6.15のコンパイルとかを考えると、ね…コンパイラとかインストールしないといかんですし。GentooBeta1は基本がGentooなので
おいちゃんは使いやすいですが、猛烈に時間を食います!!!一昼夜…万人にはお勧めできません…玄箱標準ルートを使う方法も考えたのですが、正直この後のlinux2.6.15のコンパイルとかがめんどーくさそう…

*ここからが本番です [#s7d32101]
**2ndrootを作る [#bf5f6d43]
さて。2ndrootを作りましょう。fdisk使って/dev/hda3を作ります。そこをお好みのフォーマットでフォーマット。さらにGentooのPowerPC版Stage3を持ってきてやって、/dev/hda3に展開します。

このStage3。きっとNPTL対応でコンパイルされているだろうから、このルートで後々起動可能なように設定しておいてやりましょう。ここでは、/dev/hda3を/mnt/gentooにマウントしたと仮定して。
-/mnt/gentoo/etc/conf.d/netを設定。DHCPにしたら駄目ですよ!dhcpcd入ってないですからね…アドレスをしっかり設定してやりましょう...
-/mnt/gentoo/etc/fstabを適切に設定
-/mnt/gentoo/etc/runlevels/defauntの下に、/etc/init.d/sshdへのシンボリックリンクと、/etc/init.d/net.eth0へのシンボリックリンクを作る
-/mnt/gentoo/etc/init.d/net.eth0を/etc/init.d/net.loへのシンボリックリンクとして作る

これぐらいやっておけばまず大丈夫。

**1strootにてカーネルコンパイル [#y5b3afad]
次に、linux2.6.15のカーネルソースを持ってきて、このページについているkurobox-sources-2.6.15.2ntp.patchを当ててやります。ちなみにlinux-2.6.15-gentoo-r1にもパッチは当たりました。

 # tar jxvf linux-2.6.15.tar.bz2
 # cd linux-2.6.15
 # patch -p1 < kurobox-sources-2.6.15.2ntp.patch

んで、配下にあるconfig_kuroboxもしくはconfig_kuroboxhgを、.configにコピーしてさし上げます。で、以下を実行
 # make oldconfig
 # make menuconfig

  /dev/hda3で使用したファイルシステムをカーネルに組み込んでやってね。モジュールとかになってるとブートできません…

 # make vmlinux
 # make modules
 # make modules_install

ここで、直下にvmlinuxが出来ていますよね。以下のコマンドを実行
 # objcopy -O binary vmlinux
さて、お立会い。このページのloader.oを、/lib/modules/2.4.17_mvl21/extraとか適当にディレクトリ作って、depmod -aします。そして…


**loader.oにて2.6.15起動! [#ta42d050]
 # sync; modprobe loader kernel=vmlinux cmdline="root=/dev/hda3"
どーだ!!!ブートにしばらくかかると思うので、しばらくしたら、前に/mnt/gentoo/etc/conf.d/netに設定したアドレスにsshでつないで見ましょう。接続できましたか?uname -a打ってみましょう

>Linux 2.6.15-kurobox #1 PREEMPT Sat Jan 28 05:01:16 JST 2006 ppc 82xx PC8241 GNU/Linux

こんな表示出た?

 # df
 Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
 /dev/hda3              4891620    965716   3925904  20% /
 udev                     63596        68     63528   1% /dev
 none                     63596         0     63596   0% /dev/shm
こんな表示になった?おめでとうございます…

Debian化キット使ってる人は、Debianルートの方の/bootにvmlinuxを置いておくと、勝手に2.6.15でブートしてくれるみたい。カーネルコンパイル時のCONFIG_CMDLINEに

 CONFIG_CMDLINE="root=/dev/hda3 loglevel=7"

と書き込んでおけば、勝手にGentooでブートしてくれるでしょう。

GentooBeta1入れた人は…自動起動したい場合はなんかシェルスクリプト作りましょう。

*後は… [#obd5fef1]
好き勝手やってください。make.conf編集して、emerge sync; emerge -uD world .....

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