1: 2020-11-08 (日) 13:49:07 maruo ソース 現: 2020-11-08 (日) 23:15:31 maruo ソース
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-*Flightrador24とは [#i2b93ab1+*Flightrador24とは [#k5945a63
-Flightrador24は、ADS-Bの情報など、飛行機が発信するトランスポンダーの情報を元に、機体識別、位置情報などを把握し、一覧化してくれているサービスです。飛行機好きには非常に便利なサービスで、フリーでも使用できるのですが、広告を外したり、機能追加をしようとすると、有償でお金がかかります。+[[Flightrador24:https://www.flightradar24.com]]は、ADS-Bの情報など、飛行機が発信するトランスポンダーの情報を元に、機体識別、位置情報などを把握し、一覧化してくれているサービスです。飛行機好きには非常に便利なサービスで、フリーでも使用できるのですが、広告を外したり、機能追加をしようとすると、有償でお金がかかります。
-*Feedってなんじゃ? [#cce3526c]+*Feedってなんじゃ? [#bb50485a]
そもそもどうやってその飛行機が発信するトランスポンダーの情報を得ているのかというと、世界各国にあるレーダーやアンテナから、受信した情報を送ってもらい、整合をとってから一覧化しているのです。さて、このレーダー、オフィシャルに航空管制のシステムで作られたものだけでは、管轄できる空域に穴があいたり、そもそも使わせてくれるのか?という疑問があります。 そもそもどうやってその飛行機が発信するトランスポンダーの情報を得ているのかというと、世界各国にあるレーダーやアンテナから、受信した情報を送ってもらい、整合をとってから一覧化しているのです。さて、このレーダー、オフィシャルに航空管制のシステムで作られたものだけでは、管轄できる空域に穴があいたり、そもそも使わせてくれるのか?という疑問があります。
そこで、有志で受信可能な環境を持っているユーザーから、受信したADS-B情報を送ってもらい、情報を補完しているというわけ。で、この情報提供者には、お礼で有償サービスを使わせてくれているというのが、Feedする意義です。 そこで、有志で受信可能な環境を持っているユーザーから、受信したADS-B情報を送ってもらい、情報を補完しているというわけ。で、この情報提供者には、お礼で有償サービスを使わせてくれているというのが、Feedする意義です。
-**クラウドサービスとは [#ndfdc9aa+*そもそもどうやって受信するの? [#b76aa77f
-最近、クラウドがブームです。Google、Microsoft、Adobe。他にもクラウドを用いたネットワークサービスは一杯あります。クラウドのいい所は、''管理すべきデータを一元管理できる''事ですね。これが出来ることで、どのPC,どの端末で覗いても、同じデータを参照できるので、更新漏れがない、ということ。これは非常に重要です。例えば自宅のノートパソコンで作った予定を、スマホで確認することが出来、会社のPCで進捗が管理できる。そりゃー理想でしょうよ。そう。それを実現するのがクラウドということです。+今飛行機が情報をやり取りしているADS-Bは、1090MHzの周波数帯でやりとりされております。この周波数の電波を受信するには、「R820T2」というRealtekのチップを使ったチューナーを用いて受信いたします。Amazonさんで「R820T2」のキーワードで検索するといっぱい出てきます。わたしは[[これ:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00VZ1AWQA/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1]]を購入いたしました。で、これをPCのUSBポートに刺し、アンテナを窓際に設置すれば、受信準備完了です。USBドングルを刺して、電源ONのLEDが点灯すれば、デバイスを認識した証拠です。dmesgとかで見てみましょう。
-**クラウドサービスの問題点 [#o1cbcc58] + usb 1-4.3: new high-speed USB device number 9 using xhci_hcd 
-さて、クラウドサービスの最大のメリットにして、最大のデメリット。それは…''情報を預ける必要がある''と言うことです。情報を預けると言うことは、ある意味信用の元に成り立っていると思います。さて、クラウドサービスに求められる信用とは… + usb 1-4.3: New USB device found, idVendor=0bda, idProduct=2838, bcdDevice= 1.00 
--データが飛ばない + usb 1-4.3: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3 
--アクセスが保証されている + usb 1-4.3: Product: RTL2838UHIDIR 
--管理者が勝手にデータを参照しない + usb 1-4.3: Manufacturer: Realtek 
--管理者がデータを転用したり、悪用したりしない+ usb 1-4.3: SerialNumber: 00000001
-言わずもがな、明らかな事でしょう。さて、この信頼は保たれるでしょうか。+こんなのでたら、認識している証拠です。
-***データが飛ばない [#pc8a2959+*ソフトのインストール [#a03cc59d] 
-これは、データ管理の問題ですね。バックアップがきちんと取られているか、システムの正常稼働が保たれているか。+**ツール類をインストールする [#qe847edb
 +まず、/etc/portage/package.licenseに、以下の記述を追加します。 
 + >=app-misc/fr24feed-1.0.25_p3 Flightradar24
-今や、大手のサービスは大規模なデータセンターを確保し、信頼性は高いといえるでしょう。でも信頼性とコストはトレードオフです。高信頼性を求めれば高い。安いサービスは信頼性が低い。このため、安いクラウドサービスでは、[[システムトラブルでデータが消えるという事例>http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2600L_W2A620C1000000/]]も実際に起きています。ユーザも気をつけてサービスを選ばないといけないと言うことですね。+続いて、以下のコマンドを叩く。 
 + # emerge fr24feed
-***アクセスが保証されている [#v6bc7b6c] +rtl-sdr,dump1090,fr24feedの各パッケージがインストールされます。
-システムが安定して稼働しているという、運用的な面ももちろんあります。+
-が…[[今まで無料でアクセスできていたサービスが、突然有料化されたり>http://lifehacking.jp/2016/06/evernote-new-plans/]]、[[突如サービスを止めてしまったり>http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1307/02/news121.html]]。平たく言えば、運営しているのは企業体であって、公共施設ではありませんから、儲からなくなったら、値上げしたり、サービス自体終了したり。当たり前ですね。+**dump1090の設定 [#a84104dd] 
 +dump1090は、先程のUSBドングルから1090MHz帯の受信情報を落としてくるツールです。emergeのパッケージも中途半端で、バイナリのコンパイルしかしてくれないので、こんなファイルを準備する。
-また、あるサービスの囲い込みをするために、独自プロトコルにされていると、なおさらたちが悪い。+/etc/conf.d/dump1090 
 + # /etc/conf.d/dump1090 - configuration file for /etc/init.d/dump1090 
 +  
 + RECEIVER_OPTIONS="--device-index 0 --gain -10 --ppm 0 --quiet" 
 + DECODER_OPTIONS="-max-range 360 --fix" 
 + NET_OPTIONS="--net --net-heartbeat 60 --net-ro-size 1300 --net-ro-interval 0.2 --net-ri-port 0 --net-ro-port 30002 --net-sbs-port 30003 --net-bi-port 30004,30104 --net-bo-port 30005" 
 + JSON_OPTIONS="--json-location-accuracy 1"
-企業体が運営しているサービス、というところが一つボトルネックであるともいえますね。+/etc/init.d/dump1090 
 + #!/sbin/openrc-run 
 + # Copyright 1999-2019 Gentoo Authors 
 + # Distributed under the terms of the GNU General Public License v2 
 +  
 + depend() { 
 +       use net 
 + } 
 +  
 + start() { 
 +       ebegin "Starting dump1090" 
 +       start-stop-daemon --start --quiet --pidfile /run/dump1090.pid \ 
 +               --background --make-pidfile --exec /usr/bin/dump1090 \ 
 +   -1 /var/log/dump1090.log -2 /var/log/dump1090.log \ 
 +               -- ${RECEIVER_OPTIONS} ${DECODER_OPTIONS} ${NET_OPTIONS} ${JSON_OPTIONS} 
 +       eend ${?} 
 + } 
 +  
 + stop() { 
 +       ebegin "Stopping dump1090" 
 +       start-stop-daemon --stop --quiet --pidfile /run/dump1090.pid 
 +       eend ${?} 
 + }
-***管理者が勝手にデータを参照しない [#d6325206] +さて、これで起動するシェルができました。で、dump1090を起動しておきます。
-まぁ、これはシステム管理者の当然の良心であり、心得でもあるわけですが。[[実際に個人情報を意図的に盗んで悪用する事例>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BB%E5%80%8B%E4%BA%BA%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%B5%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6]]も起きています。特に情報システムの場合、協力会社に依頼するケースも多く、そういう人たちまで信頼できる人か?というとそうでもありません。+
-また、預けている情報は、お金という代用が効くものではなく(銀行で金が不正流用されても、保険等で補填できれば大丈夫)、唯一無二のものであると同時に、漏れると重大な損失につながる可能性もあるというのがまた難しい所。+ # /etc/init.d/dump1090 start
-***管理者がデータを転用したり、悪用したりしない [#o7575a5e+**fr24feedの設定 [#i3905287
-さて…[[本当に信用可能なのか…>http://biz-journal.jp/2013/06/post_2345.html]]。+まずは[[Flightrador24のページ:https://www.flightradar24.com]]で、アカウント登録を行います。ここで使用したメアドが、以下の設定で使われるので覚えておいてくださいね♪ 
 +さて、コマンド入力しましょう 
 + # fr24feed --signup 
 +  
 + main][i]FR24 Feeder/Decoder 
 + [main][i]Version: 1.0.18-9/generic 
 + [main][i]Built on Apr 20 2017 09:25:30 (T201704200925/Linux/static_arm) 
 + [main][i]Copyright 2012-2017 Flightradar24 AB 
 + [main][i]http://flightradar24.com 
 + [main][i]DNS mode: PING 
 +  
 + Welcome to the FR24 Decoder/Feeder sign up wizard! 
 +  
 + Before you continue please make sure that: 
 +  
 + 1 - Your ADS-B receiver is connected to this computer or is accessible over network 
 + 2 - You know your antenna's latitude/longitude up to 4 decimal points and the altitude in feet 
 + 3 - You have a working email address that will be used to contact you 
 + 4 - fr24feed service is stopped. If not, please run: sudo service fr24feed stop 
 +  
 + To terminate - press Ctrl+C at any point 
 +  
 + Step 1.1 - Enter your email address (username@domain.tld) 
 + $:<FR24に登録したメールアドレス> 
 +  
 + Step 1.2 - If you used to feed FR24 with ADS-B data before enter your sharing key. 
 + If you don't remember your sharing key, pelase use the retrival form: 
 + http://feed.flightradar24.com/forgotten_key.php 
 +  
 + Otherwise leave this field empty and continue. 
 + $:<リターンで勝手に設定される> 
 +  
 + Step 1.3 - Would you like to participate in MLAT calculations? (yes/no)$:yes 
 +  
 + IMPORTANT: For MLAT calculations the antenna's location should be entered very precise! 
 +  
 +前提ですが、アンテナを設置する場所の緯度、軽度、高度は、国土地理院のホームページの地理院地図で調べられます。緯度、軽度は10進方式で入力。地形の海抜高度がわかりますから、さらにそこからアンテナ設置位置を想定で足し合わせて、さらにフィートに変換して以下に入力します。
-*せめて抵抗してみる [#qd5f95ff] + Step 3.A - Enter antenna's latitude (DD.DDDD) 
-今、インターネットは重要インフラとして、無視できない存在になっています。なにも足跡を残さないということは、ほぼ不可能でしょう。発信していいことは、発信すればいいし、発信するべきです。そういう場としてインターネットは活用されるべきです。SNSは恰好の場でしょう。 + $:<アンテナ設置位置の緯度を入力> 
-でも、見せたくないものもある。そういうものは、目の届く所に置いておきたい。+  
 + Step 3.B - Enter antenna's longitude (DDD.DDDD) 
 + $:<アンテナ設置位置の経度を入力> 
 +  
 + Step 3.C - Enter antenna's altitude above the sea level (in feet) 
 + $:アンテナ設置位置高さ 
 +  
 + Using latitude: DD.DDDD, longitude: DDD.DDDD, altitude: FFft above sea level 
 +  
 + Validating email/location information...OK 
 +  
 + The closest airport found is ICAO:RJTT IATA:HND near Tokyo. 
 +  
 + Latitude: DD.DDDD 
 + Longitude: DDD.DDDD 
 + Country: Japan 
 +  
 + Flightradar24 may, if needed, use your email address to contact you regarding your data feed. 
 +  
 + Would you like to continue using these settings? 
 +  
 + Enter your choice (yes/no)$:yes 
 +  
 + We have detected that you already have a dump1090 instance running. We can therefore automatically configure the FR24 feeder to use existing receiver configuration, or you can manually configure all the parameters. 
 +  
 + Would you like to use autoconfig (*yes*/no)$:yes 
 +  
 + Step 6A - Please select desired logfile mode: 
 + 0 - Disabled 
 + 1 - 48 hour, 24h rotation 
 + 2 - 72 hour, 24h rotation 
 + Select logfile mode (0-2)$:0 
 +  
 + Step 6B - Please enter desired logfile path (/var/log): 
 + $:/var/log 
 +  
 + Submitting form data...OK 
 +  
 + Congratulations! You are now registered and ready to share ADS-B data with Flightradar24. 
 + + Your sharing key (xxxxxxxxxxxxxxx) has been configured and emailed to you for backup purposes. 
 + + Your radar id is T-RJTTXXX, please include it in all email communication with us. 
 + + Please make sure to start sharing data within the next 3 days as otherwise your ID/KEY will be deleted. 
 +  
 + Thank you for supporting Flightradar24! We hope that you will enjoy our Premium services that will be available to you when you become an active feeder. 
 +  
 + To start sending data now please execute: 
 + sudo service fr24feed start 
 +  
 + Saving settings to /etc/fr24feed.ini...OK 
 + Installation and configuration completed!
-このためのクラウド構築というわけです。+これで以下を実行すると動き出します。
-**今回目指す事 [#v6fd39d0]+ # /etc/init.d/fr24feed start
-#ref(クラウド図面.jpg);+fr24feedが起動している状態で、http://<;fr24feedが起動しているIPアドレス>:8754 にアクセスすると、フィーダーの状態がブラウザで表示されます。設定変更とかもできますので、ご確認あれ~♪
-さて、先程の''見せたくないものを置いておく場''として、クラウドを構築します。どの情報をそれと位置づけるか。 +とりあえずうまくADS-Bが捕捉できれば、feedがされてBusinessアカウントが与えられます。お試しあれ~♪
--連絡先 +
--スケジュールやToDo +
--写真や動画、文書等の自己創作物(の原盤)+
-としました。このために今依存している以下のサービス +**最後に再起動時の自動起動設定 [#ca81e646] 
--Googleカレンダー + # rc-update add dump1090 default 
--Googleコンタクト + # rc-update add fr24feed default
--Gmail +
--EverNote +
--DropBox +
--OneDrive+
-を自宅で構築してみたいと思います。+完了でっす。


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