*SNMPエージェントを設定したら [#mb82a056] こんどは取得した情報を表示できる、SNMPマネージャが必要です。フリーのSNMPマネージャとしては、MRTGが有名ですが、CACTIというツールも結構名前が出てきます。グラフフォーマットが綺麗、MRTGよりも柔軟など、良い評価が聞けるので、こちらをインストールしてみます。 *インストール [#e9c8a697] CACTIには、Webインタフェースであるcactiパッケージと、周期的にデータを収集してくれるデーモンであるcacti-spineというパッケージがあります。 cactiだけでも特に問題はないのですが、cactiそのものよりも軽いため、多数のSNMPマネージャから情報を収集するにはcacti-spineを使用したほうがよいと言う事で、双方インストールしてみます。 # emerge cacti cacti-spine *初期設定 [#rd8abadd] **mysql [#wd164f9d] CACTIは、収集した情報をSQLデータベースに収集します。このために、mysqlを使用しましょう。うちでは、mysqlベースで、すべてが構築されてますのでね… ちなみに、CACTIのデフォルトベースで設定するとこんな感じ データベースをまず作成する。 # mysqladmin -u root -p create cacti 作成したデータベースにユーザ権限を設定する # mysql -u root -p Enter password: rootパスワード[Enter] mysql> GRANT ALL ON cacti.* TO cactiuser@localhost IDENTIFIED BY 'cactiuser用パスワード'; mysql> flush privileges; mysql> q テーブルを設定する # mysql -p cacti < <cactiをインストールしたディレクトリ>/cacti.sql Enter password: rootパスワード[Enter] ここまでで、データベース/データテーブルが作成されます。ちなみに、私はphpmyadminとかを使ってるので、その場合はもちっと別になりますよぅ。データベースに接続するユーザ/パスワードを変えたい場合は、ここで一細工入りますから気をつけてくださいねー **cacti [#fc14d1ca] <cactiのインストールディレクトリ>/include/config.phpを以下のように編集してみます。先程のMySQLの設定と合わせておくんですね。 $database_type = "mysql"; $database_default = "cacti"; $database_hostname = "localhost"; $database_username = "cactiuser"; $database_password = "設定したパスワード"; $database_port = "3306"; さらに、周期的にデータを収集するために、crontabに以下を設定しておきます。 */5 * * * * apache /usr/bin/php <cactiのインストールディレクトリ>/poller.php **cacti-spine [#n003730b] /etc/spine.confを、先程のconfig.phpと同様に設定しておきます。 DB_Host localhost DB_Database cacti DB_User cactiuser DB_Pass 設定したパスワード DB_Port 3306 DB_PreG 0 *カスタマイズ [#x3d52a9a] **アクセスしてみて、監視設定を行ってみる。 [#pa7b47f6] ブラウザで、http://サーバ名/<cacitのインストール先>にアクセスしてみましょう。cactiの初期設定画面が出てまいります。そこから先の設定は…例えば[[RRDTool+Cactiによるサーバ監視(Linux編)>http://www.aconus.com/~oyaji/suse9.3/cacti_linux.htm]]とか見ると、グラフィカルで分かりやすいですね。参照して設定してみてください。 **poller(周期監視処理)を設定する [#t570474b] せっかくspine設定したから、それ使用したいですよね。こんな感じ。 Console→Settings→Pollerタブ→ :enable|ON :Poller Type|spine 以上です。 **CPU温度とHDD温度のグラフつくってみる。 [#y60d6c90] さっきの、[[RRDTool+Cactiによるサーバ監視(Linux編)>http://www.aconus.com/~oyaji/suse9.3/cacti_linux2.htm]]に分かりやすく書いてありますね。やってみてやってください。ただし私は、SNMP経由で取得としてます。ヒントは、[[先ほど設定したextTableのMIBオブジェクト>Gentoo Linuxな生活/SNMPで悩む#tdcbac53]]は、.1.3.6.1.4.1.2021.8.1、出力を取得できるextResultオブジェクトは、.1.3.6.1.4.1.2021.8.1.100あたりから取得できるっすよー。 **できたグラフを、HTMLページにExportしてみる [#y1e7fcb8] なんかね…CACTIのページを、直接リモートで表示させてみると、たまにグラフが表示されず、さらにapacheの負荷がズドンと跳ね上がることがあります。こりゃーいかん、ということで、外部参照する為用に、作成したグラフ画面をExportして参照だけできるようにしておきます。 Console→Setting→Graph Exportタブ→ :Export Method|Classic :Export Directory|httpのページを出力したいパスを設定します。 後はお好きなようにカスタマイズしてね。私は、1時間毎にグラフを更新して出力するセッティングにしてます。 *結果 [#s951dd43] こんな感じね。ちなみに、CACTI自体は、家からしかアクセス出来ないように設定してあります。外部参照用には、Exportしたグラフを見るようにしてあります。 &ref(cacti.png); *追記:10Gbyte超えメモリだと、グラフ化されない件 [#qbb53e56] Cactiで、デフォルトでData Templates→ucd/net - Memory - Buffersやucd/net - Memory - Cache、ucd/net - Memory - Freeを使用してメモリ使用率を取得すると、10Gbyteを超えるメモリの使用率がグラフ化されません。 **なんでか~? [#j01d4624] よくよく調べた所、Maximum Valueが10Gbyteに制限されているんですね。この欄にUを設定して見てください。10Gbyte超えの領域がモニタリングされるようになります。 **それでもダメな場合 [#i41e1df0] rrdtoolで取得されているデータベース側の属性を変えてやります。rrdtoolで収集されたデータベースは、<cactiのWebソースがあるディレクトリ>/rra配下にあります。この下にある、メモリ使用率を収集しているファイルの属性を変えてやります。メモリ使用率を収集しているファイルは、CactiメニューのData Sources→メモリ収集しているデータ・ソースのData Source Path項目に記述されております。で、このファイル名が仮にhost_mem_buffers_28.rrd,host_mem_free_29.rrd,host_mem_cache_30.rrdとします。こいつらの属性をコマンドラインで変更してやります。 # sudo rrdtool tune host_mem_buffers_28.rrd -a mem_buffers:U # sudo rrdtool tune host_mem_cache_30.rrd -a mem_cache:U # sudo rrdtool tune host_mem_free_29.rrd -a mem_free:U これできちんととられるようになりました。ホッ
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