4: 2010-03-14 (日) 02:15:07 maruo ソース
Attached file: TUN.jpg, Attached file: TAP.jpg
5: 2010-03-14 (日) 22:43:03 maruo ソース
Line 50: Line 50:
 # build-dh  # build-dh
少々お待ちくださいね… 少々お待ちくださいね…
 +**TLSのHMAC認証用共有鍵作成 [#h77443fa]
 +別に作成しなくてもよいのですが、後で述べる暗号強度を強める設定を行う場合は、共有鍵を作成します。
 + openvpn --genkey --secret ta.key
 +
**鍵をコピー [#q123c922] **鍵をコピー [#q123c922]
そうすると、keysサブディレクトリ配下に、以下があるはず。 そうすると、keysサブディレクトリ配下に、以下があるはず。
Line 61: Line 65:
 server.csr  server.csr
 server.key  server.key
-で、これらのうち、ca.crt(CA証明書),クライアント名.crt,クライアント名.csr(クライアント証明書),クライアント名.key(クライアント秘密鍵)をコピーして、Windows側に持ってってあげます。くれぐれも、漏えいしたりしないように気をつけつつ… + ta.key 
- +で、これらのうち、ca.crt(CA証明書),クライアント名.crt,クライアント名.csr(クライアント証明書),クライアント名.key(クライアント秘密鍵),ta.key(HMAC認証用共有鍵)をコピーして、Windows側に持ってってあげます。くれぐれも、漏えいしたりしないように気をつけつつ… 
-*OpenVPNを設定してみよう(TUNモード) [#gcb1e883+*OpenVPNを設定してみよう(共通設定) [#tffcb460
-#ref(TUN.jpg,around,right) +OpenVPNは、TUN/TAPの2種類の設定モードがありますが、まずは共通で設定できるものからね。
-TUNモードは、ルーティングモードです。VPNのネットワークは、通信する先のネットワークとは別のサブネットマスクになります。OpenVPNの設定は楽なんだけど、ルーティングの設定が難しいんだよね… +
-#clear +
**サーバ側 [#aa7ab458] **サーバ側 [#aa7ab458]
/usr/share/doc/openvpn-XXX/examples/sample-config-files/ディレクトリに、設定ファイルのサンプルがあります。こちらを利用しましょう。 /usr/share/doc/openvpn-XXX/examples/sample-config-files/ディレクトリに、設定ファイルのサンプルがあります。こちらを利用しましょう。
Line 73: Line 74:
:port|openvpnで通信するポートを指定します(クライアント側と合わせる) :port|openvpnで通信するポートを指定します(クライアント側と合わせる)
:proto|tcpか、udpかを指定します。(クライアント側と合わせる) :proto|tcpか、udpかを指定します。(クライアント側と合わせる)
-:dev|tapかtunか。tapはブリッジモードかつL2レベルインタフェース、tunはルーティングモードかつL3モードです。ここではtunで。(クライアント側と合わせる) 
:ca|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、ca.crtを指定します。フルパスで書くのが安心。 :ca|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、ca.crtを指定します。フルパスで書くのが安心。
:cert|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、server.crtを指定します。フルパスで書くのが安心。 :cert|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、server.crtを指定します。フルパスで書くのが安心。
:key|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、server.keyを設定します。フルパスで書くのが安心。 :key|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、server.keyを設定します。フルパスで書くのが安心。
:dh|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、dh1024.pemを設定します。 :dh|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、dh1024.pemを設定します。
-:server|サーバモードで設定する、openvpn空間でのネットワークアドレスを指定します。通信先ネットワーク内で使用しているIPとは、かぶらないIPアドレスにする。例えば、通信先のNW空間が、仮に172.21.0.0/16ならば、openvpn空間のNWは、172.22.0.0/16とかね。+
:push|接続してきたクライアントに自動設定するパラメータを指定する。例えばルーティングテーブル。接続してできたデバイスに対して、通信先NWのルーティング(上の例なら172.21.0.0/16向けのルーティング)を設定するとか、クライアントに参照させたいDNSサーバのアドレスとか。 :push|接続してきたクライアントに自動設定するパラメータを指定する。例えばルーティングテーブル。接続してできたデバイスに対して、通信先NWのルーティング(上の例なら172.21.0.0/16向けのルーティング)を設定するとか、クライアントに参照させたいDNSサーバのアドレスとか。
-:tls-auth,cipher|TLSによる暗号化をプラスする場合、使用する。暗号強度が上がる。 
-:user,group|Windowsではない場合、openvpnが動作するユーザ、グループ権限が指定できる。root以外にすれば、セキュリティは向上するよね。 
**クライアント側 [#l2cb0b98] **クライアント側 [#l2cb0b98]
Windowsだと、c:\Program Files(64ビット版の場合は、c:\Program Files (x86))\OpenVPN\sample-configに、サンプル設定ファイルがあります。この中のclient.ovpnをコピーして、c:\Program Files(64ビット版の場合は、c:\Program Files (x86))\OpenVPN\configに置きます。そしてこのファイルを編集しますが…注意!Windows7や、Windows Vistaは、管理者モードでないと変更セーブされませんので…気をつけてね。私は、個人のフォルダにコピーして、変更してからconfigフォルダに管理者モードでコピーしました。 Windowsだと、c:\Program Files(64ビット版の場合は、c:\Program Files (x86))\OpenVPN\sample-configに、サンプル設定ファイルがあります。この中のclient.ovpnをコピーして、c:\Program Files(64ビット版の場合は、c:\Program Files (x86))\OpenVPN\configに置きます。そしてこのファイルを編集しますが…注意!Windows7や、Windows Vistaは、管理者モードでないと変更セーブされませんので…気をつけてね。私は、個人のフォルダにコピーして、変更してからconfigフォルダに管理者モードでコピーしました。
:proto|tcpか、udpかを指定します。(サーバ側と合わせる) :proto|tcpか、udpかを指定します。(サーバ側と合わせる)
-:dev|tapかtunか。tapはブリッジモードかつL2レベルインタフェース、tunはルーティングモードかつL3モードです。ここではtunで。(サーバ側と合わせる) 
:remote|接続先のサーバ名と、ポート(サーバ側のport項で指定した値)を指定する。 :remote|接続先のサーバ名と、ポート(サーバ側のport項で指定した値)を指定する。
:ca|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、ca.crtを指定します。フルパスで書くのが安心。Windowsは、ファイルパスに\を使用しますが、OpenVPNは、\の指定は\\ですので、注意。 :ca|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、ca.crtを指定します。フルパスで書くのが安心。Windowsは、ファイルパスに\を使用しますが、OpenVPNは、\の指定は\\ですので、注意。
Line 92: Line 89:
:key|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、クライアント名.keyを設定します。フルパスで書くのが安心。 :key|[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、クライアント名.keyを設定します。フルパスで書くのが安心。
Windowsは、ファイルパスに\を使用しますが、OpenVPNは、\の指定は\\ですので、注意。 Windowsは、ファイルパスに\を使用しますが、OpenVPNは、\の指定は\\ですので、注意。
-:tls-auth,cipher|TLSによる暗号化をプラスする場合、使用する。暗号強度が上がる。 
- 
- 
-*その他の設定 [#ta633b9b] 
**ブロードバンドルータ側の設定 [#ef9f4faa] **ブロードバンドルータ側の設定 [#ef9f4faa]
普通は、ブロードバンドルータで、ポートを閉じていると思います。ブロードバンドルータ側で、openvpnを受け付けているプロトコル、ポートを、openvpnサーバ側に向けてあげる変換テーブルを設定してあげましょう。 普通は、ブロードバンドルータで、ポートを閉じていると思います。ブロードバンドルータ側で、openvpnを受け付けているプロトコル、ポートを、openvpnサーバ側に向けてあげる変換テーブルを設定してあげましょう。
Line 102: Line 95:
Sysctlの、ip_forwardをONにします。 Sysctlの、ip_forwardをONにします。
 # echo "1" > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward  # echo "1" > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
 +
 +*OpenVPNを設定してみよう(TUNモード) [#gcb1e883]
 +#ref(TUN.jpg,around,right)
 +TUNモードは、ルーティングモードです。VPNのネットワークは、通信する先のネットワークとは別のサブネットマスクになります。OpenVPNの設定は楽なんだけど、ルーティングの設定が難しいんだよね…
 +#clear
 +**サーバ側 [#ubdd8bbb]
 +先ほどのopenvpn.confの項目で、以下の項目を設定するですよ。
 +:dev|tunを指定します。
 +:server|サーバモードで設定する、openvpn空間でのネットワークアドレスを指定します。通信先ネットワーク内で使用しているIPとは、かぶらないIPアドレスにする。例えば、通信先のNW空間が、仮に172.21.0.0/16ならば、openvpn空間のNWは、172.22.0.0/16とかね。
 +**クライアント側 [#ebfbd9a9]
 +先ほどのclient.ovpnの、以下の項目を編集します。
 +:dev|tunを指定します。
 +
 +**その他の設定 [#zecd28f8]
***iptables等 [#n39f0623] ***iptables等 [#n39f0623]
iptablesを指定している場合は、openvpn用のNWアドレスを通過する設定をしないといけません iptablesを指定している場合は、openvpn用のNWアドレスを通過する設定をしないといけません
***各種サーバ [#r9e58f78] ***各種サーバ [#r9e58f78]
openvpn用のNWアドレスからのリクエストを受け付けるようにしましょう openvpn用のNWアドレスからのリクエストを受け付けるようにしましょう
 +***ブロードバンドルータ等 [#deab2c18]
 +基本は、デフォルトゲートウェイにブロードバンドルータを指定している事でしょう。このデフォルトゲートウェイに、OpenVPNクライアントのアドレスはOpenVPNサーバにルーティングしてあげるルーティングテーブルを追加します。
 +
 +*OpenVPNを設定してみよう(TAPモード) [#l984cd92]
 +#ref(TAP.jpg,around,right)
 +TAPモードは、アクセス先ネットワークとクライアントが同じアドレスとなります。TAPインタフェースの設定がめんどくさいんだけど、ルーティングなんかは設定しなくていいから楽なんだよね。ただ、アクセスコントロールをしたいときは難しいですわ。
 +
 +#clear
 +**サーバ側 [#aa08ed07]
 +:dev|tap指定ね。
 +:server-bridge|TAPの場合はこちら。ブリッジIFのアドレス、ネットマスク、クライアントに付与するアドレスの範囲を指定。
 +**クライアント側 [#f5343d4c]
 +:dev|tap指定ね。
 +**OpenVPNのサーバ [#c272a946]
 +ブリッジ設定を追加してやります。
 +***bridge-utilsのインストール [#t84c78b8]
 + emerge bridge-utils
 +***ブリッジインタフェースを作成する [#o6c2ed73]
 +/etc/conf.d/netをこんな感じで設定。
 + config_br0=("br0に振るIPアドレス")
 + routes_br0=(
 +       "default via ゲートウェイアドレス"
 + )
 + #eth0にはアドレス付与しない
 + config_eth0=( "null" )
 + #tun0はTAPモードで動かす
 + tuntap_tun0="tap"
 + #tun0にはアドレス付与しない
 + config_tun0=("null")
 + #eth0とtun0をブリッジする
 + bridge_br0="eth0 tun0"
 + #net.eth0とnet.tun0を実行してからbr0を動かす
 + depend_br0() {
 +   need net.eth0 net.tun0
 + }
 +さらに、/etc/init.dに移って
 + ln -sfn net.lo net.br0
 + ln -sfn net.lo net.tun0
 +さらにさらに、初期設定で自動起動するように、
 + rc-update add net.br0 default
 +
*接続確認 [#c07b1bf1] *接続確認 [#c07b1bf1]
サーバ側で、openvpnを起動してみます。 サーバ側で、openvpnを起動してみます。
Line 112: Line 160:
*もう一工夫 [#z3477833] *もう一工夫 [#z3477833]
-Windows側のVPNクライアントを見ていると、USBのアクセスキーを差し込まないとVPN接続できないようなもの、ありますよね。あれにチャレンジしてみます。 
-うちのdv3500君は、SDカードスロットを持っています。うちに1GbyteのSDカードがありました。こいつを暗号化して、これにさっきのクライアント暗号化キーをぶっこんでおけば…そいつがないとVPN接続できないし、安心ですね。+**暗号化強度を上げてみる [#r6a3b622] 
 +***OpenVPNの設定 [#lf755405] 
 +OpenVPNの設定で、以下を追加すると、暗号強度が増しますよ。 
 +:tls-auth|TLSによる暗号化をプラスする場合、使用する。暗号強度が上がる。[[ここの暗号鍵作成>Gentoo Linuxな生活/OpenVPNで悩む#y9606253]]で作成する、ta.keyを書いて、第2パラメータに0を指定。サーバで指定したら、クライアント側にも必要 
 +:cipher|暗号化アルゴリズムを指定します。サーバ、クライアントにて設定を合わせます 
 +:user,group|Windowsではない場合、openvpnが動作するユーザ、グループ権限が指定できる。root以外にすれば、セキュリティは向上するよね。 
 +***鍵長を変えてみる [#scca189d] 
 +/usr/share/openvpn/easy-rsaの下に、varsというファイルがあります。こいつの 
 + export KEY_SIZE=2048 
 +にすると、2048bitの鍵長になり、SSLキー自体の暗号強度が上がりますよ。デフォルトは1024bit長ね 
 + 
 +**SSL等とポートを共有する [#x83a0432] 
 +例えば、apacheサーバ等の暗号化ポート(https:443番)を、OpenVPN用ポートと共有するってことを考えてみます。 
 +***apache側 [#y1caed41] 
 +SSL等のListenポートをずらしてやります。apacheの設定ファイルを開いて 
 + #Listen 443 
 + Listen 444 
 + 
 + #<VirtualHost _default_:443> 
 + <VirtualHost _default_:444> 
 +等ね。で、再起動 
 + 
 +***OpenVPN側 [#dc29ad6e] 
 +port-shareってオプションを使用します。これを行うと、httpのプロトコルを、shareしたアドレス、ポートに転送してくれます。サーバ側のopenvpn.confを開いて 
 + 
 + port 443 
 + port-share 127.0.0.1 444 
 + 
 +として再起動。 
 +こうすると、127.0.0.1のポート444に転送してくれるんですよ。httpを。
**BitLocker to Go [#j8f352de] **BitLocker to Go [#j8f352de]
 +Windows側のVPNクライアントを見ていると、USBのアクセスキーを差し込まないとVPN接続できないようなもの、ありますよね。あれにチャレンジしてみます。
 +
 +うちのdv3500君は、SDカードスロットを持っています。うちに1GbyteのSDカードがありました。こいつを暗号化して、これにさっきのクライアント暗号化キーをぶっこんでおけば…そいつがないとVPN接続できないし、安心ですね。~
Windows7 Ultimateには、BitLockerというドライブ暗号化ツールが入っています。コントロールパネルから、BitLockerドライブ暗号化を選択します。SDカードを差し込むと、BitLocker to Goというメニューが出てきます。こいつでTPMデバイスを使用しない、パスワード認証を選択すると、SDカード差し込み時にパスワードを問い合わせてくる暗号化ドライブになります。これを選択。暗号化。 Windows7 Ultimateには、BitLockerというドライブ暗号化ツールが入っています。コントロールパネルから、BitLockerドライブ暗号化を選択します。SDカードを差し込むと、BitLocker to Goというメニューが出てきます。こいつでTPMデバイスを使用しない、パスワード認証を選択すると、SDカード差し込み時にパスワードを問い合わせてくる暗号化ドライブになります。これを選択。暗号化。
Line 126: Line 205:
+クライアント暗号キーのパスフレーズ入力(パスフレーズ付きのクライアントキー認証) +クライアント暗号キーのパスフレーズ入力(パスフレーズ付きのクライアントキー認証)
+サーバと接続確立 +サーバと接続確立
 +
+あとはおうちで使用するのと同じように、サーバにSSHやら、共有ドライブアクセスやら、IMAP使用したりできる +あとはおうちで使用するのと同じように、サーバにSSHやら、共有ドライブアクセスやら、IMAP使用したりできる
うっふっふ♪こいつぁ便利な上に、SDカードとセットでないとアクセスできない。SDキーをなくしても、暗号化されている上に何のキーかわからないから、安心ってわけね。 うっふっふ♪こいつぁ便利な上に、SDカードとセットでないとアクセスできない。SDキーをなくしても、暗号化されている上に何のキーかわからないから、安心ってわけね。


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