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序文:空のロマン のバックアップ差分(No.1) :: Nest Of Hawk

xpwiki:序文:空のロマン のバックアップ差分(No.1)

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1: 2009-08-20 (木) 00:48:49 maruo[5] ソース[6]
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 +[[航空ショーへ行こう!]]
 +*空への憧れ [#x004827a]
 + 「ボク、大きくなったら何になりたい??」
 + 「パイロットになりたーい」
 +私((Over30's))世代の人たちであれば、子供の頃の夢といえば、警察官、電車の運転手、レーサー、仮面ライダー(笑)と並ぶ人気職種であったに違いありません。かくいう私もご多分に漏れず、小さい頃の夢はレーサー、もしくはパイロットでした。
 +地元は浜松市。私が小さい頃はF-86Fブルーインパルスのホームベース。
 +
 +#ref(blue3111.jpg,left,around);
 +こんな感じの飛行機が飛び回っておりました。私も幼稚園ぐらいのときに、親父に連れられて航空自衛隊浜松基地の航空ショーを見に行きまして、煙を吐いて飛んでいくジェット機にものすごい衝撃((なんといっても青い衝撃ですし))を受けたのを覚えております。そして空を見上げれば丸い輪を描く飛行機。ある意味日常生活の一つでした。淡々と続けられる毎日の日課。いつもと同じ風景。それは空気のように私の感覚からは消えていました。
 +
 +ですがその栄光のF-86Fブルーインパルスも昭和56年2月8日入間基地にて引退。私は、2度と見ることが出来ないF-86Fの雄姿、そして用途廃止になり分解されてトラックで運ばれていくF-86Fの白地に青の主翼を見て、子供ながらに一つの時代が過ぎ去る寂しさを覚えたものです。こんなものを見れたのも地元ならではのことでしょうか?
 +#img(,clear)
 +
 +時は過ぎ、T-2ブルーインパルスのデビュー。浜松での初お目見え。私は復活した新しいブルーを見る興奮でたまらなかったのを覚えています。昭和57年11月14日。私にとっては忘れることの出来ない日です。そう、あの忌まわしい墜落事故。私にはこれが人生を一変する最大の事件でありました。子供の頃慣れ親しんだ、天にクルリと毎日描かれる輪。何気ない日常。プロのプロたる人たちは危険などという言葉とは無縁。幼心の僕らからするとスーパーマンでした。でも現実起きた事故。彼らはそうした危険と常に隣りあわせで飛んでいる。一矢乱れぬフォーメーションのすばらしいパフォーマンスを見せるために命を賭けて飛んでいるんだ、というともすれば忘れてしまうような事。彼らだって僕らと同じなんだ、ということ。このときに私は
 + 「僕が将来なる職業はこれしかない!」
 +と固くパイロットになる決意をした決定的な日です。ちょっと変だと思われるかも知れませんが、この仕事には命を賭ける価値がある、と強く感じたのです。それからというもの、私の心は既に空。
 +
 +#ref(bi130.jpg,right,around)
 +
 +こんな風にこの辺を飛んでいるのは僕に違いない、と完璧に信じ込んでいました。実は私もパイロットになろうといろんな本を読み漁りました。どのようにすればパイロットになれるのか?高校を卒業して、航空学生になる?もうそれ以外の選択肢はありませんでした。実際にパイロットに会って話を聞いたりもしました。T-2ブルーインパルスの4,6,5番機を努めた、私が個人的に尊敬していた横地正治3佐も実際に会ってお話を聞かせて頂いた1人です。人物的にもすばらしく、ある写真展のゲストでいらしていて、もう会場も終わりになる時間だというのに、わざわざ引き止めて1時間以上も話をさせて頂いたのを覚えています。また、2代目T-4ブルーリーダーの塩沢信行3佐には、姪っ子と写真に納まっていただいたりもしました。皆さんすばらしい方々でした。こんな方々の仲間になれたら…私の夢は膨らむ一方でした。
 +
 +#ref(99blue11.jpg,right,around)
 +
 +#img(,clear)
 +
 +ですが…これまたあっさりあきらめる羽目に。私の視力は裸眼で0.1。この時点で既にあきらめるしかありませんでした。結局僕には、空は見上げるモノでしかなかったわけです。ですが、そう簡単にあきらめきれるものでもありません。ある意味、飛行機とともにあるために私の今までがあったといっても過言ではないでしょう
 +-航空ショーに行くために車があり
 +-飛行機を撮る為にカメラがあり
 +-空を飛ぶことを感じるためにパソコンがあり
 +-飛行する感覚を味わいたいためにビデオがあり
 +
 +今からすれば、ですが、クルマだって、スーパーカーブーム世代だからスポーツカーぐらい乗って見たかったし、カメラは一瞬を切り取るその瞬間に自分の生命力の全てを注ぎ込む快感がありますし、パソコンは金稼ぐ道具になりましたし、ビデオのお陰で映画好きにもなりました。でもきっかけは全て''飛行機のため''だったのです。
 +
 +まー殆どオヤジのたわごとのようなものですが、皆さんにもこの感動を味わってもらえたら、できれば人間がチャレンジする感動を味わえたら、と思いますが…航空ショーの華やかな場所で触れて見ませんか?
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