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我思う 故に我あり​/お仕事​/リーダーの資質をパイロットに見る のソース :: Nest Of Hawk

xpwiki:我思う 故に我あり/お仕事/リーダーの資質をパイロットに見るのソース

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[[我思う 故に我あり]]

*リーダーとは、如何にあるべきか? [#r78fe729]

おじさんも早いもので40代。そーなると、もうリーダーという立場から離れることはできなくなるとです。でも、リーダーになると常に悩むこと''リーダーシップって、一体どんなの??''うーん、難しい問題です。正直おじさんもかなり悩んだのですが、おじさんの趣味な中に、そのヒントになりそうなお話が潜んでおりましたので、ちょっとピックアップ。

*パイロットのリーダーとは? [#n06a3679]

パイロットのリーダーとは、編隊の長。編隊長です。パイロットさんの場合、このリーダーに資格があります。2機編隊長、4機編隊長、それ以上になると、多数機編隊長という資格を有す必要があるのですね。なぜ機数が増えると資格も変わるのか?簡単です。密集して飛行する飛行機の数が増えると、編隊を率いるのが大変になるからです。通常編隊長に付き従う編隊の中の機をウィングマンと言いますが、ウィングマンは、リーダーの動きに基本付き従います。『Stay With Leader』という基本概念ですね。2機の編隊の場合、ウィングマンはリーダーにくっついてればいいですが、3機目は2番機に、4機目は3番機の動きをトレースします。すると、だんだんズレが増幅されて伝わるので、編隊を組むのが難しくなるのです。と、いうことで、我々の状況に置き換えてみても一緒ですね。小さいプロジェクトは比較的簡単。組織が大きくなってくと、まとめるのがだんだん難しくなっていきます。

**リーダーが飛ぶときに何を心がけるか? [#p00bfa04]

とにかく一言に尽きます。’’そぉ~っと飛ぶこと’’。なぜかというと、くっついている編隊のウィングマンについてこさせやすくするために、とにかくそ~っと、そ~~~っと飛んであげる事。急激な進路変更はご法度です。んなことしたら、ウィングマンはついてこれない。多数機編隊になったらなおさらですね。なお、普通の戦闘機の編隊だと、基本同一の機種でフォーメーション組みます。お馴染みブルーインパルスの場合、T-4。同じ機体なので、目一杯のエンジンパワー、目一杯の舵をリーダーが使ってしまうと理論的に追いつけません。なので、必ずリーダーは全開から2%程余裕を持たせて機動します。この2%分は、ウィングマンがついてくるために取っておいてあげるのです。

**2%の余裕 [#la613134]
これが何を意味するか。どんなに緊急事態になったとしても、リーダーはフルパワー、フルマニューバで回避できないということですね。逆にいうと、この2%余力を残した状態で安全に飛行できるように編隊を導いてあげないといけない。常に気流/燃料等を気にしながら、先読み先読みで緊急事態に陥らないように飛行を継続しないと行けないということです。そ~っと、といってもとても技量が要求されるのが分かりますでしょう?

**さて…ブルーインパルスに置き換えてみましょうか。 [#k2967547]
フツーの戦闘フォーメーションの場合、飛行機の間隔は、200m位空けたエレメントという2機編隊を基本とします。この場合は、それほどリーダーの動きに影響されることはありません。が、ブルーインパルスの密集隊形の場合は、最も狭いチャーリー隊形と呼ばれるフォーメーションでは機体と機体の間隔が1メートル位という過密状態。この状態でループやロールを行う事は、通常の戦闘機動ではほぼありえません。これで4機、6機といった隊形を維持し続けるためには、通常以上の先読み能力、そしてなめらかに飛行する事が要求されるのです。

*我々の分野に置き換えてみると? [#a56ef178]
リーダの心得とは以下と知るべし
-大きなプロジェクトになればなるほど、先を読んだ計画
-常に余裕を持って行動。リーダーは慌てた行動は取らない
-プロジェクトチームのみんなのために、ついてくる余力を与える余裕

そして最後にブルーインパルスの人たちはこう言います。’’とにかく安全最優先’’。不明なときは安全係数の高いサイドに判断を倒す。重要ですね。

さて…皆さんの周りのリーダーは、そしてリーダーであるあなたは、自分を振り返って、できていますか~??。うう、おいちゃんはどうなんだろうなぁ…

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