光の方向を考える。
よく、昔の写真の定石では、順光で撮りましょう。逆光は避けましょうみたいな教科書がありましたが~… 最近は、順光は避けた方がよい、という定説が一般的。順光だと、光と影のコントラストが強烈に出るので、人の顔とかだと、変な影が出来て硬い表情になってしまいます。
人間の顔とかはイメージを作りやすい。
- 顔の全面に柔らかい光が当たり、影が無い場合は、綺麗な表情に見える
- 顔に横から光をあて、顔半分が影(特に真っ暗)になったりすると、引き締まった渋い雰囲気に見える
- 上から光を当てると、目の下、鼻の下、頬の下等に影が出来、疲れてげっそりしているような顔になる
- 下から光を当てると、ホラーになる。
どっちの方向から光を当てるか、影が出来るかで印象がガラッと変わります。

こちら順光の例。まぁ、悪くは無いだろうけど、眩しいなーっていうモデルさんの顔と、目、鼻、頬の下に影ができて、硬い雰囲気になっちゃいますよね。

かたや、逆光にして、レフ板で光を当てた例。影が消えて、こちらのほうが優しくて可愛い雰囲気になりません?
こちらは、左上方斜め45度付近からストロボ1灯で光を当てた例。顔の片側にできた影と背景の黒で、シャープに締まった、カッコいい雰囲気になりますよね~♪
順光がいいの?逆光がいいの?
要は被写体によります。
順光の光は、コントラストが上がり、色も強く出るので、引き締まった印象になる。機械や動きモノに使えますね。
逆光はどっちにも使えます。逆光で、光に露出をあわせると、影が真っ黒(黒を締める、とプロの方は言われますね)になり、光と影が強調され、シルエットを生かした印象的な感じになります。影に露出をあわせると、光が白とびし、コントラストが下がるので、やわらかいハイキーな雰囲気になります。 機械に使うとまた印象がかわり、逆光の反射が、機械の金属感を強調してくれたりしますね。
結局、太陽やライトをどこに持ってくるか、光の当て方で印象がガラッと変わるということです。ファインダーを覗きながら、クルクルと被写体の周りを回って、立ったり座ったりしてみると、「あ!ココだ!」ていう場所が必ず出てきます。 私は、許されるならば、順光、逆光、横をそれぞれ上から、水平、下から眺めて探してみます。見つかったら、露出パラメータのコントロールに入りますね。
ちなみに…曇りの日等は、天然のやわらかい光で、回り込む自然光になるので、人の顔が、影ができない綺麗に見える光になるのです。天気が悪いと嘆かずに、「女性のポートレートや花の撮影には、絶好の光だぜ!」と喜びましょう。考え方一つで、全然見方が変わりますよぅ~♪要は、晴れ、雨、曇り。どんな天気でも、それなりの撮り方がある!ってことですね♪
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