あれは、私が児童や学生だった頃。もう30年、40年以上前の事ですね。
冬場はみんなヒビ、あかぎれが当たり前。子供は常に青っぱな垂らした汚いガキどもだった。風邪引いてても、熱が多少あっても歩ければみんな会社に行っていた。
『どうせみんな風邪引いてるんだから、これぐらいで休むな』
ほぼ無理やり学校に行かされてたなぁ。そして、水疱瘡、おたふく熱、麻疹、風疹を除いて、他の病気は『風邪』だった。
鼻風邪、喉風邪、腹風邪。それでもみんな休まんかったなぁ。容態が悪化して、学校を休んだら、『風邪をこじらせた』んだねぇ。と。今からしたら、絶望的な衛生状態だっただろうなぁ。
さて、今では感染が確認されたら、強制的に1週間休まさせられるインフルエンザ。ええ、私の子供の頃にもこの病名ありましたよ。毎年予防接種受けてましたよ。でもこの病気、どんな病気だか分かんなかったので、親に聞きましたよ。
『インフルエンザってどんな病気?』
『あぁ、ひどい風邪のことだ』
なんだぁ、風邪なのか。なら今年は風邪引かないかな。でもやっぱり鼻水、咳、くしゃみに襲われ…
結局風邪引くんじゃん。予防接種効き目ねぇな
なんて思ってました。それでも社会は回っていたよ。
何が言いたいかって言うと~。
もし40年前だったらば、今の新型コロナウィルスも、ただの風邪だったんじゃないの?
今年の風邪はたち悪いねぇ~。ぐらいで…ね。
人は技術を得ることで、知識を簡単に得ることができるようになりました。ただ、
知恵は相応に進化したんだろうか?
新型コロナウィルスであること、症状や感染力の強さ、今対処できる特効薬が無いこともわかっている。それに対するヒトの対応はどうか?
- 風評被害
- マスク買い占め、転売
- 匿名ネットでただただ不満を誰かにむけて垂れ流す
- デマを面白おかしく垂れ流す
今年の風邪は、たち悪いねぇ~、で済んでた方が、まだ文化的な気がするのは、私だけだろうか。