標準化か、囲い込みか

8月 17, 2019

Apple、サードパーティーがバッテリーを交換したiPhoneの表示変更はユーザーを守るためだと説明

Appleさんは、互換メーカーによる同型機種を一切認めてないですね。iPhoneもiOSもMacもMacOSも、自社供給、自社のハードのみの利用に頑なにこだわってますね。自社のハード、自社のソフトは安売りしないよ、という姿勢を頑なに感じます。

一方、標準化という考え方もあります。Appleとの対抗企業である、Microsoft(Windows)、Google(Android)は、基本的にハードの要素が同じであれば、どのハードでも動きます。また、元々のインターネットの規格であるRFCも、一般的にはハード依存ではなく、標準仕様として、誰でも実装できるようになっております。

さて。私が仕事している中で、こういう意見がありました。

標準化って、何が美味しいの?

すなわち、標準化って、自分たちが考えた規格を一般公開して、業界標準にしましょうね、と宣伝することになります。つまり、標準化された規格は

どの会社も無料で使用することができる

訳です。せっかく自分が考えた技術情報を、他社に与えることになるわけで何の旨味も無いじゃないか。使ったら使用料が取れるように公開せずに囲い込みをするべきじゃないか、というのが先程の『何が美味しいの?』の根拠です。

確かに、Appleの売り方とかを見ていると、iPhone、Macというブランドを守るために、頑なに他社ハードでの動作を許容しません。そのおかげで儲かっているとも言える。その戦略を取ればいいじゃないか。ごもっともです。

そこであえて標準化することに何の意味があるのか

Appleは、熱心な信者がいます。また、そのハード、ソフトのみにある独自性と完成度に価値を認める方々が少なからずいます。そしてここが大きいと思う。

宣伝を効果的に行うことで、独自の市場をアクティブに作り出している

ジョブズの名言

  • 我々は電話を再発明する
  • どうだい、クールだろう?

といった、効果的なプレゼンで、価値あるものとして印象づけ、Apple製品唯一のものとして市場を形成してるんですよね。

  • 製品(ハード・ソフト)
  • プレゼン(宣伝)
  • 生産・供給体制
  • サービス(iTunesやAppStoreなど)

を完全無欠で用意しているってところが、すごすぎる。というかAppleでないとこれは無理だろうな。すべてを自社サービスで賄っておる。なので極論すべてを断たれても大丈夫なんだろう。

一方です。Appleでない会社はどうかというと、製品はハードか、ソフトかどちらか。宣伝が下手くそだったり、生産・供給体制が弱かったり、サービス面が整っていなかったり。すべてを自社で賄うなんてことは不可能な会社が多かったりするわけですよ。

つまり、自力で市場を作り出し、コントロールすることが出来ない

とすれば、標準化を行うことで、利用するユーザーを増やし、市場を作る、つまり需要を喚起することができるわけです。その作り出した市場で売り出す商品を、標準化前に用意しておけばいい。そもそも技術を囲い込んでも、売る先がなければ意味が無いわけで…

自力で市場を作れない奴は、周りに盛り上げてもらって、製品供給に徹しよう

というのが、標準化することの意義だと思うのです。そ~言うことを理解していないうちの上層部、仮に標準化を行わなかった場合、需要を喚起する営業力も、単独で売れる魅力的な製品も何もないのに、作ったものをどうやって売る気なんでしょうね…謎です。

posted in マイワーク by maruo

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