いっつも矛盾に思うこと。われわれ、よく売り上げ上げろだ、雇用確保だ、とか言われるわけですよ。ま、この不況の昨今ね。仕事も少なくなってます。いろいろと大変なのもわかります。ただ~、うちらの仕事を突き詰めていくと
人を減らすこと
が目的なんだよね。変に聞こえるでしょ?でも事実。というのも、われわれは、技術の向上、業務効率化の推進をして、仕事を円滑に進めなきゃいけないんだよね。つまり、少ない人数でも十分仕事が回るように努力しなきゃいけない。するとどうなるか。
究極理想は、仕事しないのにモノができる
を目指しているわけですよ。じゃあ、ここで空いた人たちはどうなるか。新たな分野への業務展開を考えて、事業拡張していくわけですね。それは誰が?営業や、企画がです。つまり、売り上げだ、雇用確保だってのは、うちらの目的と真逆なんだよね…
大体そうなのよ。われわれの作るものって、
①新たな価値観を創造するもの
②今までの生活の負担を軽減するもの
を作ってるわけで。つまりは、
人から仕事を奪うものを作っていく
のが仕事なんだよね。たとえば家電品。昔の家事は重労働でした。でも、今は?掃除機、洗濯機、台所には水道、ガス、電気コンロなど。昔の家事と比べれば、極端に楽になったはずだよね。それすなわち、
苦労からの解放と同時に
その労働における、人間の価値を奪った
ともいえるわけです。たとえばさ、大変な作業を強いられるからこそ、それを軽々とこなす人には、それだけで存在価値があったけど、今はなんでも機械がやってくれるから、そういう意味では、価値は減ってきている。じゃあ、次にうちら人間が目指す先はなんなのか?
よりインテリジェンスで、機械じゃ肩代わりできないところに価値を見出す
と変わっていかないといけない。でもさ。機械と違って、人間てそんなにすぐ変われるものじゃないじゃん。10年前と比べて、より人間はインテリジェンスで、賢くなったか?と言われれば、さぁ?と言わざるをえないですよね。つまり、単純労働しかできない人は、どんどん肩身が狭くなるのに、世の中は、無駄が排除されていく…人間が作り出した道具が進化していくから…
そして、そのうち今の世界で存在価値をなくしていく人間は、新たな場所に自分の存在価値を見出そうと、新天地を目指すけど、適合できなかった人たちは、どんどん追い詰められていく…実は、今のストレス社会って、そんなところが原因にあるのかなぁ、なんて思ったり。厳しいよね…
さて、で、そんな宿命を背負ったうちらに、売り上げ、雇用確保って言われると…
つまり無駄なことをして、仕事を増やせ
ってやるしかないんだよね。なんかおかしい。会社っておかしいと思いつつ、実はわれわれは自分で自分の首を絞めているのかしら…なんて思う今日この頃。ああ、不況っていやね…