福知山線事故に思うこと

4月 29, 2005

先日のJR福知山線の事故、TVをみて…「なに?これ?」と衝撃を受けることしきり。私も神戸の友人に向けて、確認メールを出してみました。私の知り合いは幸い無事だったようでなによりでした。
しかし、500名を超える死傷者の皆様、100名のマンション住人の方々の苦労を考えると心が痛みます。しかも今回の衝撃は、人々が集中する都市部で起きた事故であることが、さらに衝撃を大きくしていると思います。まさか鉄道が…ということ。しかし、安全っていかにも脆いってことですね…残念ながら今回の事故はヒューマンエラーであったという雰囲気が濃厚ですね。直接的な原因は運転士の操作ミス、ということになるのでしょう。今回はさらにJRの管理体制の問題もかなり露呈しています。
こうなると思い出すのが最近だと三菱自動車のリコール隠し問題。ちょっと前だとみずほ銀行のオンラインシステムトラブル。これらは当然直接作業者の技量の問題もさることながら、社内の安全、品質管理に対する姿勢も大きく問われましたね…
実はこの問題、大なり小なりどこの業界でも抱えている問題だと思います。うちらの会社でもそう。私が作ってる製品では、まず人が死ぬことまでは行かなくても、トラブルが発生すると、ネットワークサービスが停止して、下手すると何10億という損害を発生させる可能性もあるわけです。当然こんなことを起こしてはいけません。
こういう事故を防ぐのは、全ての人の意識なわけです。つまり、「我々はプロフェッショナルである」という意識。私であればプロの技術屋であるし、プロの運転士、クルマ屋、銀行屋であるわけです。この意識を一人一人が持つことで事故を未然に防げるわけで。で、この意識を一人一人に植え付けるのが会社の責任な訳ね。こんなこと当たり前でしょ?と思うかもしれませんけど

意外にこういう意識を持っている人は少ない

と思う。おいちゃんの所にきた新人君とかによく言う話の一つにプロフェッショナルの意味を話して聞かせてます。プロフェッショナルとはどんな人か?と質問すると大体は
「素人では真似できない凄い技術を持った達人たち」
と言いますね。実はプロフェッショナルって、

お金を貰って仕事をしてる人

のことなんですよね。給料貰って仕事してるサラリーマンだって「プロのサラリーマン」なんですよね。
で、その新人君にも、「金を貰って会社にいる以上、自分はプロフェッショナルなんだという自覚をもて」と言い聞かせてます。ついでに、プロフェッショナルは、「素人では真似できない凄い技術を持った達人たち」なんでしょ?君もそうでなきゃいけないんだよ?と付け加えますけど。本当なら、この事実をみんな自覚しないといけないし、自覚があれば、自分を磨く努力も怠らないだろうし。さらに管理サイドはこの自覚を持たせる教育を考えないといけないと思うのです。
こういう多くの旅客が犠牲になる痛ましい事故が起きた時に、決まって思い出す事があります。それは尾巣高山日航機墜落事故。このときも500名を超える方々が犠牲になられましたが、数年後に公開されたボイスレコーダーの肉声。
パイロットの方は正直凄い精神力だと思いました。垂直尾翼が吹き飛び、まったく自分の自由にならない機体を、完全に、冷静に操作してるんです。
「パワー」「パワー絞れ」「フラップを」
と。凄いです。多分心の奥底ではダメじゃないか?という不安を隠しながら(だと思う)、完璧にプロフェッショナルの仕事をこなしているんですが、最後の最後に

「ああ、ダメだ……」

その瞬間の声だけ、諦め、悔しさ、無念さ、全ての感情を込めた一言だったんです。その後1秒後の爆発音。不鮮明な声ながら、その一言だけで、私は涙が止まりませんでした。
既に起きてしまった事を取り返すことはできませんが、2度とこのような事故が起きないような対策を望みます。それがきっと一番の供養なのではないかと…
犠牲者の皆様のご冥福をお祈り致します

posted in マイライフ by maruo

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