現: 2013-12-04 (水) 00:46:37 maruo ソース
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 +*スマフォとPC間のデータ連携を強化したいのです [#w6ac0702]
 +iPhone/Androidとも、クラウドとのつながりを強化する方向になってきてますね。iPhoneだったらばiCloud,AndroidだったらばGoogle Drive等。電話帳やメール、そしてアプリのデータなども全て同期できるようになって、便利になりましたね。でも、おいちゃんは、クラウドにデータを預けるのは、なるべく嫌なんです。だって、覗き見されているとも限らないしさ。なもんで、なるべく手元に置いときたいのです。自前のサーバーを持ってるおいちゃんとしては、自前のサーバの共有ディスクに集めておきたいのです。ですが、そんな機能はAndroidには無い。で、いろいろいい手はないものか、と調べていた所…あるじゃないですか。[[FolderSync>https://play.google.com/store/apps/details?id=dk.tacit.android.foldersync.full&hl=ja]]というアプリ。こちらは、ありとあらゆるクラウドサービス、Samba,WebDAVとかと同期できるそうですわ。このSamba,WebDAVというところに惹かれまして、いざ、やってみようということにいたしました。
 +*スマフォとの同期ポリシー [#b0243813]
 +-PCから編集しやすいように、Sambaで共有されているホームディレクトリ上に同期フォルダを作る
 +-スマフォのSDカードに保存されている動画、音楽、写真、電話帳等のデータを同期させるようにする
 +
 +*設定 [#i4474dc9]
 +**ファイルシステムのACLを有効化する [#b561f852]
 +ACLとは、Access Control Listの略で、ファイルシステムのACLというと、ファイルシステムにアクセスできるユーザー権限を細かく設定する機能の事です。
 +
 +まずは、ファイルシステムのACLを有効化するために、ACLのスイッチをONにして、ファイルシステムをマウントします。
 + # vi /etc/fstab
 +ユーザーのホームディレクトリに、WebDAVでアクセスするためのディレクトリを作るので、/homeがあるパーティションのディスクに対し、以下の設定をします。
 +
 + /dev/sda1          /home          ext4            default,acl        0 1
 +
 +aclを追加ね。で、これをやったあと、aclオプションを有効化するために、以下のコマンドを投入。
 +
 + # mount -o remount /
 +
 +**ファイルシステムにACLを設定する。 [#eac73e47]
 +以下の方針で行きまする。
 +
 +-webdavで共有できるディレクトリは、ユーザー(ここではuser1さん)のホームディレクトリ内の、shareというディレクトリにする
 +-このディレクトリを、user1さんとapacheさんがアクセスできるようにする
 +
 +WebDAVで書き込まれる場合、書き込むユーザーさんがWebサーバApacheが動くユーザー権限(Gentooデフォルトではapache.apacheさん)になります。何も設定しない権限でやると、ユーザーディレクトリはApacheさんが書き込めず、またApacheさんが書いたファイルをuser1さんがいじることができません。このために、以下のACLを設定します。
 +
 + # setfacl -m g:apache:rwx,g:apache:rwx /home/user1/share/
 +  ← 共有ディレクトリへapacheグループ権限で参照・更新・実行を許可
 + # setfacl -m d:g:apache:rwx,g:apache:rwx /home/user1/share/
 +  ← 共有ディレクトリへ新規作成するファイルへapacheグループ権限で参照・更新・実行を許可
 + # setfacl -m u:user1:rwx,u:user1:rwx /home/user1/share/
 +  ← 共有ディレクトリへuser1ユーザ権限で参照・更新・実行を許可
 + # setfacl -m du:user1:rwx,u:user1:rwx /home/user1/share/
 + ← 共有ディレクトリへ新規作成するファイルへuser1ユーザ権限で参照・更新・実行を許可
 + # ls
 + drwx------+  5 user1 users  4096 12月  3 23:21 webdav  ←ディレクトリのアクセス権に、+があることがACLが効いている証
 + #  getfacl share/
 + # file: share/
 + # owner: user1
 + # group: users
 + user::rwx
 + user:user1:rwx                #effective:---    ←user1さんにアクセス権が付いている
 + group::r-x                      #effective:---
 + group:apache:rwx                #effective:---    ←apacheさんにアクセス権が付いている
 + mask::---
 + other::---
 + default:user::rwx                      ←user1さんにアクセス権が付いている
 + default:user:user1:rwx
 + default:group::r-x
 + default:group:apache:rwx                 ←apacheさんにアクセス権が付いている
 + default:mask::rwx
 + default:other::r-x
 +
 +ここまでで終わりです。ちなみに、ACLを解除したい場合は
 +
 + # setfacl -b /home/user1/share/
 +
 +**WebDAVの設定を行う [#fc10c81b]
 +さらに、WebDAVのポリシーを、以下とします。
 +-ユーザ名&パスワードを用いて認証OKの場合のみアクセスを許可する
 +-データ暗号化のため、SSLで通信する
 +
 +/etc/apache2/vhost.dに、SSL用のvhost設定ファイルdefault_ssl_vhost.includeがあります。こいつに設定追加。LDAPで認証して、かつuser1さんしかアクセスを許可しないように設定。LDAPでないBasic認証も可能です。
 +
 + Alias /webdav/user1/ "/home/user1/share/"
 + 
 + <Directory "/home/user1/share/">
 +   DAV on
 +   Options FollowSymLinks
 +   AllowOverride All
 +   AuthType Basic
 +   AuthName "Please input user and password"
 +   AuthBasicProvider ldap
 +   AuthLDAPBindDN "cn=user,dc=example,dc=com"
 +   AuthLDAPBindPassword secret
 +   AuthLDAPURL "ldap://foo.example.com/ou=People,dc=example,dc=com?uid"
 +   require user user1
 +   Order allow,deny
 +   Allow from all
 + </Directory>
 +
 +さらに、/etc/conf.d/apache2に、起動オプションで-D DAVを追加。まぁ、適切に…。うちのサーバ設定は、以下かな…
 +
 + APACHE2_OPTS="-D DEFAULT_VHOST -D INFO -D LANGUAGE -D SSL -D SSL_DEFAULT_VHOST -D PHP5 -D AUTH_DIGEST -D LDAP -D AUTHNZ_LDAP -D CACHE -D MEM_CACHE -D DAV"
 +
 +で、apacheを再起動。
 +
 + # /etc/init.d/apache2 restart
 +
 +*スマフォと連動してみる。 [#y98f7b4e]
 +スマートフォンに、FolderSyncをインストールします。有償版と無償版があります。無償版は、クラウドアカウントに制限がありますが、おいちゃんの場合は、WebDAVしか使用しないので、無償版で十分です。
 +
 +**アカウント設定 [#h9ee81e8]
 +FolderSyncをインストールし、立ち上げると、メニューが出てきます。「アカウント」で、先ほど作ったWebDAVの通信アドレス、フォルダ、ユーザ名、パスワードを入力。「ログインを検証」ボタンを押してみます。「ログインに成功」メッセージが出たらば、問題なしです。
 +**同期フォルダの設定 [#gc2a1894]
 +「Folderpairs」で同期したいフォルダを入力します。アカウントは、先ほど設定したWebDAVにつけたアカウント名。リモートフォルダはWebDAVのフォルダ、ローカルフォルダはスマフォ側のフォルダです。このFolderpairsを複数作ることによって、複数箇所の同期が出来ます。これで、おじさんは
 +-スマフォカメラで撮った写真
 +-自作着メロ
 +-動画
 +-電話帳
 +
 +をバックアップしてます。スマフォからのバックアップだけでなく、PC→スマフォへのコピーも、WebDAV上の同期フォルダに置いておけばコピーされるので、いちいちUSB接続しなくてもデータのコピーができるので、とても楽ちんになりましたよ~。
  

  • Gentoo Linuxな生活/WebDAVでスマフォデータ同期で悩む のバックアップ差分(No. All)
    • 現: 2013-12-04 (水) 00:46:37 maruo

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