最近、クラウドがブームです。Google、Microsoft、Adobe。他にもクラウドを用いたネットワークサービスは一杯あります。クラウドのいい所は、管理すべきデータを一元管理できる事ですね。これが出来ることで、どのPC,どの端末で覗いても、同じデータを参照できるので、更新漏れがない、ということ。これは非常に重要です。例えば自宅のノートパソコンで作った予定を、スマホで確認することが出来、会社のPCで進捗が管理できる。そりゃー理想でしょうよ。そう。それを実現するのがクラウドということです。
さて、クラウドサービスの最大のメリットにして、最大のデメリット。それは…情報を預ける必要があると言うことです。情報を預けると言うことは、ある意味信用の元に成り立っていると思います。さて、クラウドサービスに求められる信用とは…
言わずもがな、明らかな事でしょう。さて、この信頼は保たれるでしょうか。
これは、データ管理の問題ですね。バックアップがきちんと取られているか、システムの正常稼働が保たれているか。
今や、大手のサービスは大規模なデータセンターを確保し、信頼性は高いといえるでしょう。でも信頼性とコストはトレードオフです。高信頼性を求めれば高い。安いサービスは信頼性が低い。このため、安いクラウドサービスでは、システムトラブルでデータが消えるという事例[5]も実際に起きています。ユーザも気をつけてサービスを選ばないといけないと言うことですね。
システムが安定して稼働しているという、運用的な面ももちろんあります。
が…今まで無料でアクセスできていたサービスが、突然有料化されたり[7]、突如サービスを止めてしまったり[8]。平たく言えば、運営しているのは企業体であって、公共施設ではありませんから、儲からなくなったら、値上げしたり、サービス自体終了したり。当たり前ですね。
また、あるサービスの囲い込みをするために、独自プロトコルにされていると、なおさらたちが悪い。
企業体が運営しているサービス、というところが一つボトルネックであるともいえますね。
まぁ、これはシステム管理者の当然の良心であり、心得でもあるわけですが。実際に個人情報を意図的に盗んで悪用する事例[10]も起きています。特に情報システムの場合、協力会社に依頼するケースも多く、そういう人たちまで信頼できる人か?というとそうでもありません。
また、預けている情報は、お金という代用が効くものではなく(銀行で金が不正流用されても、保険等で補填できれば大丈夫)、唯一無二のものであると同時に、漏れると重大な損失につながる可能性もあるというのがまた難しい所。
さて…本当に信用可能なのか…[12]。
今、インターネットは重要インフラとして、無視できない存在になっています。なにも足跡を残さないということは、ほぼ不可能でしょう。発信していいことは、発信すればいいし、発信するべきです。そういう場としてインターネットは活用されるべきです。SNSは恰好の場でしょう。 でも、見せたくないものもある。そういうものは、目の届く所に置いておきたい。
このためのクラウド構築というわけです。
(This host) = https://femt.ddo.jp