我思う 故に我あり

子を持って親の恩を知る anchor.png

昔の人はよく言いました。親の言うことって、子供のときは、すごく不条理に感じるものですよね。大人になってから思ったこと。大人といっても、実は子供のときと大して変わらない…おいちゃんは、かなり忘れ物が激しい人間で、傘をよく無くしてしまいます。傘って、コンビニで購入しても450円。実はたいしたこと無かったりしますよね。ですが、おいちゃんが子供の頃、母親に、傘無くしたと言うと、

見つけるまで帰ってくるな!!

とこっぴどく叱られて、家を追い出されたもんです。しくしく泣きながら傘を捜して、見つかればよかったものの、見つからなかった日には…と恐怖で震えていたものでした。

自分で稼いで、傘ぐらい自由に買えるようになったときには、なんでこんな事に目くじら立てて怒ってたんだろうと正直疑問だったのですが、自分が教える立場に立ったときに気がつきました。あぁ、あの時言ってたあー言う不条理な事ってのは、こー言うことを教えたくて言っていたんだなぁ、と。

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ついでに教えてる自分も教わっている anchor.png

そう、相手にわかるように伝えるためには、自分も十分に理解していないと教えられない。なので、どーすれば分かってもらえるかと教え方もかなり考えます。で、いろいろ試行錯誤しているうちに、いい教え方に出会うと、自分自身が、「あぁ、なんだそういうことか…」と気付かされることもよくあります。そして新たな真理に自分自身も出会い、教えられていくという、奥がふかーい出来事がいっぱいあるとですよね…

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さて、今回のテーマですが anchor.png

これも、その部下に、プログラム設計を教えていたときに気付かされた出来事なのですね。「いやいや、ちょっと待て。プログラムの作り方が、マネージャ論とどう結びつくか、さっぱり判らん」という意見が聞こえてきそうですがね…

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プログラム設計の実態 anchor.png

プログラム設計の現場で、マネージャとプログラマというのは、結構一線を画す関係だったりします。プログラマというのは実働部隊(建設の世界で言ったら現場作業員)、マネージャってのは管理専門(予算、スケジュール、作業環境など)で、一般的にはマネージャといえば技術に関してはプログラマに一歩譲る、いうなれば第一線から退いた感があったりします。

にもかかわらず、プログラム設計の現場は、かなり実力主義。正直職人芸の世界です。技術を持った人間が実質的に一番偉い世界。なので、立場的には低いのに、でかい顔をしても文句を言われないばりばりのたたき上げプログラマもいたりして、結構立場の逆転現象が発生していたりするサラリーマンの世界では割と変わった世界観を持っていたりするのです…

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プログラム設計とマネージャの意外な関係 anchor.png

さて、おいちゃんは件の部下に、プログラム設計についてこんな風に教えていました。

いいかい、システムってのは何かと言うと、細かい複数の機能を持った何かを組み合わせて、あるひとつの目的を達成するためにくみ上げたものを言うんだよ。だから、仕事の分担ってのには必ず最適な解が存在するんだ。

たとえば考えてごらん?ワープロで文書を作っていたとするだろう?ある文書が、10章構成だったとするだろ?1章づつ10人で分担して作る、てんなら、10人でやった方が早い、って直感的にわかるよな?だけど、1章の中のある1節を10人で分担して書こう、なんて考えたらどう考えてもめんどくさいだろ?1節のどこからどこまで分担するんだ?どんな内容の文をどのへんまで書けばいいんだ?って揉めて揉めてまとまりがなくなるだろう?

だからシステムって言葉がどこに使われるか考えてごらん?プログラムシステム、マネジメントシステム、環境システム、社会システム、経済システム、…システムの最小は家族かな??別にプログラムに限った話じゃないだろう?だからな、どーいう風に仕事を分担するか、という問題は、プログラムを作るときでも、家族が生活を営むときでも同じことなんだぞ。お父さんにはお父さんの役割。お母さんには、子供には、おばーちゃんには、て役割がきちっと決まってて、で家族システムが機能するわけだ。

とここまで話して、あれ?と気付いたわけです

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効率のよい問題解決方法を解く事 anchor.png

つまり、プログラム設計も、家族が一致団結することも、チームをマネジメントする事も、根っこは一緒。

目の前にある問題を解決するために、効率のよい役割分担を持った組織を構築すること

が全て。もちろんプログラム設計のためにはコンピュータの知識、業務に関する知識が必要。人間をマネジメントするには対人交渉能力が必要。家族の長たるには人格、尊厳が必要ですが、結局基本は同じだ、ということに改めて気付いてしまったのです。ここから導かれる仮定が一つ

優れた管理者の下で作られたシステム(チーム、プログラム、全て)は、優れたシステムである

と言えますね。これの逆説を解くと

ろくでもない管理者の下では、たいしたシステムは作られない

ということ…つまり、「こりゃ駄目だな」と周囲から思われてしまうプロジェクトリーダーが纏めるプロジェクトが作るシステムは、結局ろくでもないものである。つまり駄目管理者の下では、爆発的にヒットする商品など作れるはずもない…

健全な肉体は健全な精神に宿る、って言葉がありますが、声を大にして言いたい

すばらしい製品は、すばらしい管理者の下で作られる

と、言う事は、今のプロジェクトで作られている製品は、やっぱり駄目製品、ってことか…プロジェクトに所属するときは、体制表のリーダーに注意した方がいいみたいですね…デスマーチになるだけでは済まない。ろくでもない製品生産の片棒を担がされる羽目になる…姐歯建築問題を思い出しますな…

そういえば思うの。自動車の運転。すばらしいエンジン、強固なシャシー、強力なブレーキ、俊敏なステアリングを持った世界最高性能の自動車であっても、ドライバーが平凡なら運転は平凡。へたくそであれば走る凶器になる。ドライバーが世界最高ならば、平凡な車であってもそれなりに走らせてしまいますよね。つまりエンジン、シャシー、ブレーキ、ステアリング、ってのはいわゆるチームの一人一人。優れた技能を持ち、世界最高のプログラミング集団であったとしても!管理者がへぼであればその人たちの能力を引き出すことはできない。逆に能力的に平凡であったとしても、マネージャの力量如何でそれなりの働きをするチームにすることは出来るということですな…

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じゃあすばらしい管理者ってどんな人だろう? anchor.png

おいちゃんは、自分が自分のチームをマネジメントするときに、一人の理想管理者を描きます。

こんな人が自分の上司だったらいいなぁ

と思う人。それは

  • 能ある鷹は爪を隠す人。いつもぼっけーとしてて、ほんとは駄目人間なんじゃないの?と思ってても、私がぶち当たった難問は、「こんなのでいいの?」と一瞬で解を導き出せる人。「あぁ、この人には敵わないな…」と思う人であって欲しい
  • 踊る大走査線の室井捜査官みたいな人。「自分に出来る最高の仕事をしろ。責任は俺が取る。だから心配するな」と言ってくれる人であって欲しい。
  • 自分の想像を完全に超越した人。人間的にも、技術的にも。「やる気になれば、お前らの仕事なんざ俺一人ででもやれる。だからいくらでも失敗して来い。ほんとに駄目なら俺がいると思って」と言ってくれる最後の防波堤であって欲しい。

どうでしょうねぇ?こー言う人が上司だったら、俺はついていくね。自分を完全に超越する圧倒的な能力を持ち、なおかつ自分の立場をわきまえた仕事をきっちりこなしてくれる人。この人が俺の後ろをきっちりサポートしていてくれるという精神的な支えがあれば、自分は安心して多少の無理でもしてこれる…けどなぁ。

実際こんな人少ないよねぇ。事実俺は今の仕事に就いてからはまだ会った事はないな…技術力か、人格か。どちらかを持ってる人はいたけど、両方って人はいないなぁ…なので、おいちゃん自身はそう思われる人でありたいと思ってがんばってはいるけど…どうなんでしょうねぇ?評価は部下が下すものなので、自分では分かりませんけどね。ただ、この理想に近づくのはむづかしいなー。理想の自分と現実の自分の差からくるプレッシャーとの戦いの毎日ですね…さて、どっちが先か?気持ちが萎えて投げやりになるのが先か、自分が構築したシステムが最高の評価をもらえるのが先か?葛藤の毎日です。

そら白髪も増えるって!


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初版日時: 2009-08-16 (日) 23:04:36
最終更新: 2009-08-16 (日) 23:04:36 (JST) (2989d) by maruo
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