ゆとり世代の功罪

7月 31, 2016

ゆとり世代といえば、自由奔放で、責任感もなく、的な印象で、いわゆる我々世代からけなされる対象だったりします。その実ゆとり世代と言われる人たちも不快に思っているようですね。

で、つい先日、ゆとり世代の特徴について議論していて、思うところがありまして。
まず我々40代。いわゆる第2次ベビーブームまっただ中の世代は、いわゆる詰め込み型という教育方式。マニュアルに則って教科書をひたすらこなす。中学→高校→共通一次(いわゆるセンター試験)→大学というコースをひたすら歩めば良かった。
学校の勉強でいい点を取りさえすれば、就職でも有利であり、まず就職で落ちることは少ない売り手市場状態。世間はバブルで潤っていて、レールにのって頑張りさえすれば必ず上向きになると信じた世代でした。
この頃の特徴は、

  • 品質が均一化されていること

突出してすごい人も居ないが、そうかといってひどい人も少ない。ある程度規格化されていたといえるかと。ある程度の学力、ある程度の知識を身につけ、良い高校を出ていい大学に行く。それがステレオタイプであったから、その関門をクリアさえすれば、そこそこにはなれるシステムだったのですよ。良い点では、労働力を大量供給するシステムとしては優れた教育だった訳ですが、新しい世界を作る独自性にはかける教育だったと言えるでしょうね。でも、そのスタイルが当時はハマってた訳ですよ。だって仕事がいっぱいあるんだもん。そこそこ使える人が一杯欲しい。そこからはみ出た人は…落ちこぼれというレッテルを張られるので、世間からはみ出た人のアウトローっぷりもすごかった。校舎の窓ガラス割って歩いたり、盗んだバイクで走りだしたりする世代でしたからね(笑)まじで、卒業式には警察が来て当たり前だったりしましたし♪

さて、ゆとり教育と言えばなんだったか

  • 一人ひとりの個性を重要視して、自分で考えさせる教育法

だったかと。
確かにこれだけ聞くと、良いように聞こえます。が。考えてみよう。年端もいかない子供が自分の将来を自分で考えて、何が思い浮かぶ…?自分で考えても、子供の頃ってアホだから。仮面ライダーとかウルトラマンとかいうわけですよ。そんなもんへのなり方はもちろん誰も教えてくれませんよね。じゃあさ。どうするのよ。『自分で考えなさい』(放置プレイ)なんでしょ。
これね、いいこともあるが、デメリットも大きいと思うの。

特に今の若い世代は、我々の頃のように均一化された品質の人々の大量生産ではなく、すごく幅がひろいと思うのですよ。世界に通じる素晴らしい才能を開花させた人と、何も学ばなかった(むしろ社会で生きてイケないんじゃないか?)と思うぐらいの仕上がりの人たちの格差。まさに教育の格差社会と言っても過言ではない状態が。
この差はなんだったのだろう。
ちょっと議論して思ったのは、

  • 世界レベルの能力を獲得した方々は、たまたま、そういう出会いがあり、本人が興味を持ち、それに向けて打ち込める興味を持った結果、頑張ってそこに行き着くことができた。そしてそういう多様性が受容されたという結果。
  • そうでない人達は、多分出会いがなく、興味を持つものもなく、『好きなコトったって、何やればいいのさ』とわけも分からず幼年期を過ごし、そして今に至ってしまった。運が悪かった人

なのでは無いかと。つまり、ゆとりで多様性を要求するためには、様々なものにふれあうチャンスと、良い師匠に出会うチャンスを意図的に創りだす周りの支援が足らず、いい意味でも悪い意味でも『子供の自主性を尊重した結果』運良く才能を見つけ、努力をし、良い師もしくは分野に出会えた人は伸びていったという結果論。だから、あるいみ大人側が放任過ぎたのではとも考えられる。

子供レベルの右も左も分からない状態で、『考えなさい』なんて言われたってパニックになるよ。そりゃ。大人だって目の前からレールが消えたらたちまち不安になる人たちもいるのにね。

そう考えると、われわれの詰め込みも、ゆとり教育も、大量の子供を使用した20年という膨大な時間をかけた実験だったんじゃないかと、思わなくもない。教育がどうあるべきか。子供の意識と、そこに関わる大人の導き方がどういう結果を生むかというのは、よほど真剣に考えないと行けない問題なはずなんだが…だって、教育の結果がわかるのは20年後で、其の20年後には、その教育しか受けてない人たちが溢れかえるわけですよ。その人達が社会を作っていくんだぜ…

ある意味、ゆとり教育の方針に見事にハマったごく一部はすごく成長したけど、うまく目標を見つけられなかった80%は、凡庸化(劣化?)してしまったとも言えなくもない、ちょっと哀しい世代なのかもしれない、なんて思ったりもする。

と、書くと批判も浴びそうな気はするが、如何でしょうか…

posted in マイライフ, 時事ネタ by maruo

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